物性物理学総合スレ6
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前スレで脳のトピックがでてたけど 実は最近の論文で脳が2063Kで超伝導になるという論文がある Possible superconductivity in brain https://arxiv.org/abs/1812.05602 内容はただ単に脳みその電気抵抗を測って 詳細に調べると実は脳は超伝導だったという内容の論文 ただマイスナー効果もNMRの測定もないし 正直端子がショートしてたんじゃねえかとしか思ってない この怪しさしかない論文だけど、驚くべきことに2018年12月に Journal of Superconductivity and Novel Magnetism という ちゃんとした雑誌から査読付きでパブリッシュされたというね この雑誌の査読者アホなんじゃないかと思う 端子がショートしてればこの結果を説明できるのか? 全くそうは思えないけどw 脳内超伝導もそうだけど 室温超伝導界隈だと金銀ナノ粒子超伝導も好き Coexistence of Diamagnetism and Vanishingly Small Electrical Resistance at Ambient Temperature and Pressure in Nanostructures ttps://arxiv.org/abs/1807.08572 金銀をナノ粒子にすると233Kで超伝導になるという論文 論文のデータでも超伝導転移温度近傍で電気抵抗にBKT転移のようなものも見えてて 磁化率も測定されててそれっぽいけれども その後の論文で Repeated noise pattern in the data of arXiv:1807.08572, "Evidence for Superconductivity at Ambient Temperature and Pressure in Nanostructures" ttps://arxiv.org/abs/1808.02929 もと論文にあるデータがノイズレベルで一致してることが指摘されたり Ag-Au alloys BCS-like Superconductors? ttps://arxiv.org/abs/1812.09308 ナノ粒子でもBCS理論じゃそんなこと起こんないよということが指摘されたりしてる いまだにもと論文は査読をパスできてないけど 追試はいろいろ行われていて 先月もarXivでやっぱあった金銀ナノ粒子超伝導の論文が上がってた Observation of excess resistance anomaly at resistive transitions in Ag/Au nanostructures https://arxiv.org/abs/1912.05428 ただこの実験、他にもいろいろ検証論文があるけど なかでも系統的に調べられた論文だと Study of electrical conductivity of the coatings of bimetallic Au-Ag nanoparticles https://arxiv.org/abs/1906.11590 ナノ粒子が温度変化で動いて、電圧端子を端につ方でV端子が外れてゼロ抵抗が出ることがあることが指摘されたりしてる >>6 端子がショートというよりは サンプルが一様じゃないから 電圧あげれば、変なパスができて 電流変わる可能性ってあるでしょって感じ 数式の展開とか変形を一番丁寧に書いてる固体物理の入門書はやっぱりアシュクロフトですか? 「数式の展開とか変形を一番丁寧に書いてる固体物理の入門書」 を定量的に定義してください。 0010 ご冗談でしょう?名無しさん 2020/01/22 16:34:06 数式の展開とか変形を一番丁寧に書いてる固体物理の入門書はやっぱりアシュクロフトですか? ID:3Ao073fW 0011 ご冗談でしょう?名無しさん 2020/01/22 19:23:09 「数式の展開とか変形を一番丁寧に書いてる固体物理の入門書」 を定量的に定義してください。 ID:???(10/10 12 名前:ご冗談でしょう?名無しさん[sage] 投稿日:2020/01/22(水) 20:53:59.58 ID:??? 0010 ご冗談でしょう?名無しさん 2020/01/22 16:34:06 数式の展開とか変形を一番丁寧に書いてる固体物理の入門書はやっぱりアシュクロフトですか? ID:3Ao073fW 0011 ご冗談でしょう?名無しさん 2020/01/22 19:23:09 「数式の展開とか変形を一番丁寧に書いてる固体物理の入門書」 を定量的に定義してください。 ID:???(10/10 固体物理の入門書で式がそこそこあるのはアシュクロフトだと思う 最近だと、入門書とは言えないけど浅野先生の本もおすすめ >>10 そういう点では矢口の本もいいと思う 不満な点もなくはないけど 矢口は基本的には丁寧なんだけど、ちょっと面倒な式変形のところで急に不親切になるというか他本からのコピペぽくなるのが不満と言えば不満 ほぼ自由な電子モデルからバンド構造導出するところとか、矢口本を頼りにするレベルの人には追っていけない 基本は良書だけどね https://symotter.org/ このサイトのみたいに結晶の対称性をわかりやすく3D可変でプロットできるサイトかソフトウェアってないですか? >>14 浅野氏のやつ買おうかと迷ってる 本屋でチラッと立ち読みした感じ、一冊にまとめて欲しいトピックが一通り書いてあって気がしたので ただ、斯波氏の固体の電子論も欲しいけどな >>22 最終的に自分のものにならないからなー 結構書き込みする派だし C2 axisとかσxz planeとかをプロットしたいってことだろうな そういうイメージです VESTAでできるんですか? そんな項目は見たことなかったですけど 一電子のスペクトル関数なるものについて書いてある一番初等的な教科書を教えてください 物理専門ではないので何を調べていいのかすらよく分からなくてお力を貸して頂けると嬉しいです よろしくお願いします 同じ方向性だと 「ARPESで探る固体の電子構造」の方が易しいかも知れないが読んだことはない ファインマンダイアグラムが書けるようになる本教えてください Altandの『凝縮系物理における場の理論』が一番いい ネット上に英語版のpdf転がってるから それで判断してもらえれば 十倉好紀センター長がフンボルト賞を受賞 https://www.riken.jp/pr/news/2020/20200127_1/ 十倉先生すげぇな 最近は大貫先生もグループに入ったし これからもっと結果出そう 場の理論は難しすぎる 猿でも分かるような本ないの? ファインマンダイアグラムやファインマン則だけやるんなら そこまでむずくないやろ >>31-33 紹介ありがとうございます! 早速図書館で調べます 微細構造定数の逆数が137になることの何がそんなに神秘的だというんですか? アシュクロフト・マーミンのRevised Editionって、中国人が勝手に内容付け足して出版したってことなんか? そう Merminが自分のウェブサイトに書いてるよ あれは出版社が悪い 勝手にとは言うものの正規の出版社がそうしたんだから しかし元々の著者と何のディスカッションも無しに 勝手に書き換えたり付け加えたりしたらそらあかんわなw 出版社に共産党関係者がいて拒否できなかったとかかな 何にせよ、first ed.もペーパーバックなら4000円くらいで新品が買えるんだからそっち買えばいい 邦訳を4冊2万くらいで買うよりもずっと安いし >>53 サクライの現代の量子力学の新版の原書も確か正規の出版社が他の人間が勝手に付け加えるのを認めてダメになったから初版を読めって言われてるよね 前スレの終わりの方で出てたけど cdwとcoの違いとか実験で見分ける方法とか、どうやって勉強すればいいの? 教科書だとcdwはこうです、coはこうですとしか説明しないし 『分子エレクトロニクスの基礎: 有機伝導体の電子論から応用まで』は オーディナリーなCDW、SDW、電荷整列、モット転移の違いと 実験的な区別方法が書かれてるからオススメ 具体的にどの辺がいい加減なのでしょうか? オーディナリーなCDW、SDW、電荷整列、モット転移の違いと実験的な区別方法が書かれてるいい加減ではない本は具体的に何でしょうか? >>65 僕自身は初学者向けの一般的な本レベルを全て網羅してるように思えるので よく人に勧めているのですが どのあたりがいい加減なのかを教えていただいていいですか あとはCDW転移のことに詳しいのは 鹿児島先生の『低次元導体の物理』なんかがよく書かれてあるけど 電荷秩序に関しては特に言及無いんだよな >>68 化学の実験屋が書いている時点で論外 出版社も化学同人とかいうわけわからんところだし >>65 何がどういい加減なのかを説明してもらわないと、 たったの一行ではいい加減すぎて参考になりません。 予備校講師とか化学屋とか、「ん?」ってなる気持ちは分かるけどさ それは自分が読む、読まないの意思決定の根拠にはなっても その本自体の価値を否定する根拠にはならないよね >>73 化学同人がわけのわからん出版社って判断するあたり すげぇアホそうだし 解散 あと有機導体も立派な物性物理の一大分野やで >>64 分子エレクトロニクスの基礎の導入は量子化学的だけど 輸送現象、磁性、電子相関、超伝導なんかの説明は ちゃんと数式を追って説明が書かれてあって、実験との比較も行ってるから 初学者にはかなりとっつきやすいと思う ただ化学出身の先生だから 具体的な物質は全部有機導体だけどね >>73 本の中身は知らんけど 昔から化学科出身の一流の人は沢山いるけどね。 今の物性研の所長も化学科出身だろ。 化学同人の本が高くてウザい,というのは同意する。 化学が気に入らないなら共立の実験物理科学シリーズとかどうよ 昔はパイエルス転移の結果がCDWだったけど 今は違うらしい CDWはNbSe2、電荷秩序はα-(BEDT-TTF)2I3がそれぞれ有名 CDWは電子-フォノン相互作用を考えた時にフェルミ面近傍の電子の不安定性により引き起こされる相転移現象で、フォノンとカップリングしてるから転移点以下だと2kFの格子歪みを生じるのが特徴 実験だとこの不安定性はフォノンの分散関係ででコーン異常として現れるから、フォノンの波数を調べる為に非弾性中性子散乱なんかが行われたりする ただそんな大型の施設を使えない場合はXPSの実験でのスペクトルが測定されたりしてCDW状態が同定される CDWの電子状態としては電子密度が変調した状態のことを指してる また、その状態になる原因のことをパイエルス転移という パイエルス転移が指すものは、低次元物質において電子格子相互作用によってフォノン が持つ不安定性によって引き起こされる構造相転移をパイエルス転移といって、そのときに生じる電子状態がCDW 状態 そういうことに言及する理由は、最近だと1T-TiSe2なんかは低温でCDW状態になる原因としてエキシトニック凝縮の可能性が指摘されてたりするから、CDW状態になりうる原因はいくつかあるから 一方電荷秩序(charge ordering)は電荷整列とも呼ばれて、電子が規則的にサイトに配置された状態がを指してる。このメカニズムとしては電子のクーロン相互作用だけによって引き起こされる現象で、電子のトランスファー積分とクーロン斥力との損得だけで引き起こされる状態。 たとえばα-(BEDT-TTF)2I3だと高温だと1サイトのBEDT-TTF分子の価数は+0.5価だけど 低温になると電荷整列を生じて +1 0 +1 0 +1 0 +1 0 +1 0 +1 0 +1 0 +1 0 +1 0 +1 0 みたいに規則正しく並ぶ。この状態を電荷秩序、charge oederingという 実験だとNMRが強力で、電荷整列を生じると対称性が崩れるから NMRの測定から対称性の変化が議論されたりする もっとすごいところだと放射光X線共鳴散乱実験なんかで 1サイトの価数が求められてりして、電荷秩序相が同定されたりしてる 長々書いたけど、電荷密度波と電荷整列は結局、引き起こされるメカニズムも全く違うし、電子状態としても全く違う状態だという風に認識してるんだけど違うんかな 機構は違うしそれによって電子構造も異なるが秩序変数は同じ 何の実験で見えるかではなく機構が何であると考えるかによって呼び方が変わる 0864 あるケミストさん 2020/02/08 18:34:36 0942 あるケミストさん 2020/02/07 15:55:08 CoxとPettifor以外で無機固体の化学結合に詳しい本を教えて下さい 絶版しているものでも構いません よろしくお願いします HoffmanとHarrisonも抜きでお願いします 0948 あるケミストさん 2020/02/08 14:01 さて質問に答えると次に読むとしたら桐山良一の古い結合論の本かマーチンの理論計算の本かウェルズの無機構造の本かな 桐山は理屈が古いが直観的だから知識としては仕入れておくのが良い マーチンは電子構造計算の分野で一番まとまってる ウェルズは辞書だから通読はしなくても良いが手元には常に置くべき本 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.4 2024/05/19 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる