「紀子三部作」…「晩春」「麦秋」「東京物語」を語ろう
カンヌで海街ダイアリーの女優全員が「小津を知らない」
まあ知ったかぶりすっと向こうのプレスはガンガン突っ込んで来るから
知らない・・・と言っておいた方が賢明だな
長澤まさみは香港で
「ジャッキーチェンのファン」だと言ってしまい
「どの作品が好きですか」
「ファンなので全部好きです」と胡麻化そうとして
「では知っている題名を言って」
「・・・」
と詰められた 日本の映画で比較的庶民にも知られてるのは黒澤くらいか。
小津はごく一部のオタクや評論家に見られてる可能性はあるのか。 いや、小津も知られてる方でしょ。
溝口健二は忘れられてる。 一部の能天気なファンが思い込んでるだけで、小津映画を見てる外国の一般人
なんかほとんどいない。だから海外の俳優が小津を知らないのは当然だな。 一般人なんか日本でもほとんど映画見てないからな
映画人なら小津を見てるのは昔は結構いたはず 小津が海外で知られて行くのは、1970年代くらいだったそうだ。イギリス、フランス、アメリカあたりが中心か
たりが中心か。現在では、専門家・評論家によれば、ハリウッドに代わるオールタナティブを打ち出したのは小津安二郎だといわれている。すごいと思う。監督や評論家には受けているが、俳優はどれだけ興味があるかは不明だが。 連投失礼。「もらとりあむたま子」(2013)をみていたら、前田敦子が大卒で実家に帰り、父親と二人暮らし。ぐーたらしているだけだが、父親の結婚話には驚き、いろいろ行動する。「晩春」の原節子と笠智衆を思い出したよ。 昨日で、淡島千景特集の「麦秋」がおわり。
はやり、名作だと思う。 >>690
綾瀬はるか、長澤まさみ、しほ、広瀬すずか。
俳優さんって案外昔の映画見てないものなのかね?監督やってるひとはさすがに観てると思うが。 >>696
蓮實重彦の影響かね?
一般的に黒澤明はアメリカ、小津、溝口健二はヨーロッパで人気と言われるけど、小津は70年以前はそんなに知られてなかったのか。。
黒澤と溝口はヴェネチアやカンヌで最高賞や次点(銀賞)を何度と獲ってるけど小津はなかったからか。 >>56
ハンバーグやカレーも好きだが、お茶漬けやサンマも好き、という感じかな
その時の気分で。 >>685
東京物語は人によっては『老人虐待』の話だと言うひともおるからな
年老いた夫婦が、田舎から東京へ、独り立ちした子どもたちの家に遊びに言っても、その子ども夫婦たちに冷たくされるというね。あまつさえ、東京旅行の疲労で老婆が急死してしまうと。。
その子ども夫婦たちもそれぞれ生活があって仕事で忙しいし働かなきゃ食べていけないしで仕方ないといえば仕方ないんだけどなんか切ない。 >>699
綾瀬はるかは、その後小津映画はみているよ。原節子が、2015年11月に亡くなったことが判明したとき、その年の12月にロンドンでカズオイシグロと対談したとき、彼女は原節子さん大好きですといっていたからね。綾瀬はるかは、少しは小津映画をみているな。 >>700
小津映画は、海外の賞に一度も出品していないよ。これは松竹の社長城戸四郎が小津を嫌いで出品しなかったそうだ。東京物語は公開後、4年くらい経ってイギリスで放映したら、サザーランド賞を受賞。新人賞みたい。 >>703
なるほど。監督を追っかけるより、女優男優を追っかけて映画を見ていくタイプなのかもね。 >>704
松竹社長の城戸四郎かw
当時は、一般的に若者が黒澤明ファンで、中年〜老人が小津安二郎ファンだったそうだが(松竹後輩の山田洋次も「小津さんの映画は退屈」といっていた)、松竹社長に嫌われていたとはw >>697
たま子は15分ショート作品の出来が良かったので
四季版に拡大したんだろ
あまりに出来が良すぎて前田敦子が終わった感がある 村上春樹は小津と成瀬映画が好きだと、1985年週刊朝日に連載しているエッセイに
書いていることが分かった。ドイツでドイツ語吹き替えの「東京物語」をみたらしい。
紀子三部作のレコード版を買ったらしい。
カズオイシグロも、小津映画や原節子が好きだといっているね。 東京物語→秋刀魚の味にして、嫁がせ三部作にしたほうがいいように思う >>708
ドイツ語で見たとか
そういうとこがひねくれてるよな
あのおじさんは
作家だから
ひねくれてるのは当然か そうかい、やっぱり、
ひねくれてるかい
いやぁ、
ひねくれているんだにぃ >>708
『村上朝日堂の逆襲』村上春樹・安西水丸 新潮文庫 P47〜P49
先日小津安二郎の映画がレーザーディスクになったので三枚まとめて買ってきた。『晩春』と『麦秋』と『東京物語』である。
僕は日本映画では小津と成瀬巳喜男の作品が特に好きで名画座なんかではわりに小まめに観ているのだが(中略)
実は一度ドイツで『東京物語』を観たことがある。
ベルリンのホテルに泊まっていてTVを何気なくつけたら放映していたのである。タイトルはたしか『ディー・ライゼ・ナッハ・トキオ(東京への旅)』となっていて、科白はドイツ語吹き替えであった。
だから東山千栄子に「お疲れになったでやんしょ?」と訊かれて、笠智衆が「うんにゃ」と答えるところは「Nein! 」となっている。
「うんにゃ」が「ナイン!」てある。これはすごく不思議な気がした。
(中略)
要するにあってもなくてもいいような科白がやたら多い。
「そうかね?」
「そうですよ」
「やはり、そうかね?」
「そうじゃありませんか」
「やはり、そうだね」
「そうですよ」
なんて科白をドイツ語でやられると、なんだか形而上学的色彩をさえ帯びてくるから不思議である。 >>712
「そーであるのか?」
「そーであるのだ」
「そーであるべからざることなきか?」
「そーであるべからざることなきなり」
「そーであること、然り」
「然り」
という具合である。
僕のドイツ語は相当いい加減だから、本当にそう言ってるのかどうかは責任感は持てないけれど、語感から言うと、かなりそういう弁証法的雰囲気が漂っているように感じられる。
難解といえなくもない。フランス語やイタリア語吹き替えで観る小津映画にはまたそれなりの趣があるのだろう。
僕は英訳のバルザックが好きという奇妙な趣味の持ち主だからとくにそう思うのかもしれないけれど。 >>7
【一家離散という深刻なテーマ】と言ってもさ、
一般的には子どもは成長すれば家を出ていくものだし、親子と云えども、いつまでも一緒に暮らしてはいかない(いけない)、というのは当たり前のことだよね そうかい、いけないかい、一緒に、暮らしちゃあ・・・
うーん・・・・やっぱり・・・・
いけないんだにィ・・・・ 一家離散というより、小津は家族崩壊の始まりを描きたかったと「東京物語」について、
いっているよ。それまで平和の家庭で崩壊は、ほとんどなかったかもね。 東京という魔物が家族というか人のつながりをなくしていく
ということかいなと
本籍も変えると過去とのつながりが消えんだと
だから芦屋は戸籍ロンダリングばかりだと
そういえば細雪の最後(昭和16年10月)も
「これからは東京やないとなんでも決まらん」とかだった ある研究者がいっていたけど、国民的女優と呼ばれるのは何人もいるが、
「国民女優」は原節子だけだと。分かる気がするな。原節子の場合は、戦争を
担っていたというか、銃後の女神というか。戦前は国策映画に出て、戦後は
戦後民主主義を鼓舞するような「青い山脈」「わが青春に悔なし」などに出て
いたからな。 原節子特集も、残り少ないな。ラピュタ阿佐ヶ谷。
みんな観にいこうぜ。 「晩春」に、三島雅夫が再婚するよね。相手は坪内美詠子。その彼女が、「慕情の人」に、
銀座のバーのマダムででていたよ。三橋達也や伊豆肇が通う。原節子と三橋達也のキスシーン
は見所の一つだ。 最近、映画監督の不祥事が続くな。映画黄金期にもあったかもしれないが、表にはでてこない。
小津と原節子に関してはありえない。なぜなら、小津安二郎は原節子の側に座ると真っ赤な顔になってしまうから。
小津は玄人が好きで、よく付き合ったね。芸者や銀座のバーのホステス。 秋日和はなんか好きで繰り返しよく観る
オヤジトリオが最高 確かに「秋日和」の親父トリオは面白い。このトリオは「秋刀魚の味」でも
メンバーは違うが面白い。小津は親父の冗談をよく考えるね。 俺は原節子の声が好きだな。顔もいいけど。
日本を代表する女優は、原節子と高峰秀子と京マチ子と田中絹代だな。 俺は原節子の声が好きだな。顔もいいけど。
日本を代表する女優は、原節子と高峰秀子と京マチ子と田中絹代だな。 俺は原節子の性格は、思ったことを話すタイプで自己主張する性格だと思うな。
小津映画では保守的な役回りをしているが。相性は、小津より黒澤の方がいいと
思うよ。 あの時代の女優はみんな名を残せたよ
今はひな壇バラエティCM女優で朽ち果てていく
昔は汚れ役でも平気でさ、それに大阪弁もちゃんとこなせてた
「お上手」というのは数人いるけどどうかね 今日、6月17日は原節子さんの生誕日だ(1920〜2015)。健在なら、102歳ですね。
彼女の姉で106歳まで生きた方がいたから、節子さんも、もっと長生きされたかもね。
それでも、95歳は大往生だね。今後も新しいファンが日本、世界に増えると思うよ。 東京物語をみて原節子はきれいだという人がいるよね。
それでもいいけど。でも、戦前の映画もみて欲しいな。
10代後半から20代前半がまた、いいんだな。 小林信彦が「文芸春秋」(特別8月号)で、日本映画ベスト50、外国映画ベスト50を書いている。戦前から現在まであるけど。原節子の出演作は4作あった。その中で、50作品の中で「お嬢さん乾杯」だけは観て欲しい、と書いている。この映画は、俺も好きだよ。。 原さん追悼ではじめて「東京物語」見た
海外からも評判高く、イギリスの映画監督人気投票で1位とのことだし、
家族像がよく描かれてるということだったが、
おれの感想:年寄粗末にして何がおもしろいんだ?
両親東京出身で祖父母のいる家庭に生まれたのでぴんと来なかった面はあるが、
世間ではあんな風に田舎から出てきた親粗末にするのか?
小津さん自身は東京出身で、なくなる直前まで母親の介護だったから親・年寄大切にする人と思うのだが
ちなみにふだんおれはフィクションは読まない見ない >>702に同じ意見の人がいた
ほんと、このとおり
あんな虐待考えられない 「東京物語」は家族崩壊が1つのテーマだから、子供たちの両親に対する扱いが
あーゆう風になってしまう。虐待まではいかないと思うが。それぞれの年齢により
いろいろな見方ができる。そのなかで家族、死、生きることなどが論じられていく
のだね。 私小津作品自体は好きだけど女は嫁に行かないと終わりみたいな流れに反発してこの映画嫌い!みたいになる人いるんだろうか
大昔と価値観違うからしょうがないけどどこかの作品に失敗作として嫁に行けなかった杉村春子が出てきたよな 秋刀魚の味
高等学校の教師から今は支那蕎麦屋に落ちぶれた東野英治郎の娘
父の世話をしていて婚期を逃す 性格はギスギス せっちゃん、元気かい。天国で。
原節子は、小津映画はあまり好きではないといっていた。
主体的に生きる役や激しい役柄が好きだという。
だから、小津より黒澤の方が原節子は好きだったのだ。 婚期て映画で28歳で嫁に来た京マチ子がずいぶんお婆ちゃんになってから嫁に来たのね、という台詞があった
それよりもっと前の晩春の27歳だと相当年が行ってるのでは? 東京物語もめちゃくちゃいいけど秋刀魚の味と浮草がそれ以上に最高だったけどその後見た麦秋が一番よかったわ、晩春もよさそうですね 浮草おもしろいよね。カメラマン代わって新鮮できれいだしね 賀原夏子は変な役ばかりやらされて少し可哀想
でも本人からは度胸を感じる 賀原夏子は妙な色気があるね。原節子主演の「愛情の決算」では、戦後の焼け出されたあとに、スリップ姿で色気があった。 >>734
イギリスの監督が1位に選んだというのは誤り。
2012年、10年に一度しているアンケート……英国「サイト&サウンド」誌が、世界の監督
360名余りにアンケートをした。現在の1位は何かと。日本の監督も何名か参加している。是枝
、山田洋次ら。今までは「市民ケーン」がずっと1位だった。しかし、初めて「東京物語」
が1位となったのだ。 愛情の決算DVD出て欲しいね
原節子と三船敏郎はベストカップルだと思うわ 浮草は白が色っぽいよね。赤ではなくて白。色としての白。若冲みたいだよ 浮草は波切というか大王崎の直ぐそばだけど
灯台が全然出てこない
それに女郎屋は浜島とかわたかの島だと思うんだけど 小津は一般に信じられているようには家族に幻想を抱いていなかった。むしろ制度としての家族の解体ばかり描いている >>749
イギリスの(雑誌の世界の)映画監督人気投票
どーでもいーけど 小早川家の秋そこそこ好きなんだけど東宝だからか知名度低いよね 小早川家は新珠三千代が抜群。姿かたちと身ごなしのよさが素晴らしい 小津はフィルムのフレームの中に様々にフレームを作り出してフィルムのフレームを相対化しようとするが、作り出したフレームを人物に横切らせたり縫うように動かしたりしてフィルムも含めてフレームを無化しようとしたとしよう。
鴈治郎にも司葉子にもそれをさせるが、突破力のある踊るようなしなやかさでその知られざる意図に応えたのが新珠三千代。
宝塚で撮れて良かった 麦秋のコンテンツやっと買ったけどあまり好きじゃなかった理由は笠智衆なんだよね
やはりお爺さんでめちゃ優しそうな笠智衆が好きなので 長兄の笠智衆はいわば突破されるべき制度側の人物として描かれてるわけなんだな。
軍事郵便として(空へ消えていく風船と逆方向に)帰還した次兄(小津にほかならない)に従う形で原節子は二本柳寛との結婚を決めるんだけど、
駿河台の喫茶店でその便りの存在を聞いたときの原節子の表情が麦秋の白眉だな それは帰ってくるはずのない人を見たかのような困惑と驚きであり余りの意外性に固まってしまったような表情なんだけど、
「静態的」といわれる小津のカットは、凝縮するだけ凝縮して暴発を待つような緊張感を宿している。
とつじょ原節子はその手紙を「いただけない」「ちょうだい」って言うんだな それは紀子が人生に対する、結婚に対する、手紙の宛て名の男に対するモードを変える瞬間でね、小津って凄いなと思う 麦秋の中流家庭以上上流家庭以下の家庭見られるのいいな そこは「上流家庭未満」と表現するのが小慣れた日本語やで 「麦秋」は人気があるけど、黒澤明は映画100選に小津映画は1本のみなんだ。
それは「晩春」だよ。世界的には「麦秋」より「晩春」の方が評価が高い。
日本人は「麦秋」が好きなようだね。なぜだろうか。 主たる対象が父と娘に限られシンプルで表現的(扇状的)だからではないかな。黒澤にとっても海外の観客にとっても。能舞台も長いこと映されるしね 扇「情」的なところは原作小説にはそれほど掘り下げられてるわけではない。明朗でさっぱりした短編なんだな。
小説では娘の想像する父親の結婚相手と父親とが、娘がその想像を口にだしたおかげで結ばれそうになって終わるんだけど、
小津はその側面を父親の友人の京大教授に割り当てることで、笠智衆の潔癖な人物像を際立たせることになった ストーリーより心理を、心理より人物(存在)をといったことを小津が目指したとしたら、
原節子の美を長く続く存在にまで高めようとしたのが例の壺だと考えてまず間違いがない 抽象思考ができないのは、よほど知能が低いか脳機能の障害か さすがの小津安二郎でも、原節子と杉村春子には頭が上がらなかったらしい
杉村春子によれば『東京物語』のホン読みの時に、ある男優が遅刻してきて、小津安二郎がはたで見ていても怖いくらい激昂したそうだが、その男優って誰なんだろう 三男は佐田啓二に当て書きしてて最初から大坂志郎に不満だったという話はムック本なんかに載ってるが 大坂志郎にしてみたらとんだトバっちりでね。もともと「人物」が違うんだから、いくらリテイクを重ねても大坂志郎から佐田啓二を削り出すことはできないもんな じゃあ小津はどんな風にしたかったのか。
小津監督なら忘れずにどこかで仇を討ってるはずと前提して探してみれば、秋日和で佐田啓二が司葉子に語るラーメン屋のシーンがあるな。
腹立ち紛れに伏見人形を叩き壊した年に母親を亡くしたいう抉るような悔恨を、至極さわやかに重たくれずに(メロドラマにしないで)語るんだよ 街コンやマッチングアプリで会ったりする時に小津安二郎の映画が好きですと言ってそうなんだ!てなる場合ほとんどないよ
誰?てなる
皆んな黒澤明だけは知ってるけど
そこはさすが黒澤明だなと思う 紀子三部作とはスレ違いだけど、吉田喜重は『小早川家の秋』を「年寄りが厚化粧して踊ってる」と批判して、小津を激怒させた 宝田明の送別会は奇妙に(グロテスクなまでに)様式化されていて若者のリアリティを描こうとしたとはとても思えない。
松竹ヌーヴェルヴァーグへの反発もあったと思うが、リアリティは結局はアクシデントに陥り映画を解体してしまうと知っていたと考えていい。
それよりもむしろ夏の白服がちの列席から最後の喪服の行列への跳躍(もしくは墜落)におどろおどろしさを感じてみるほうが小早川家の秋を楽しめる 小津は映画を解体しようとはしなかった。映画にすべてを閉じ込めようともしなかった。映画を撮りながら映画を超越しようとしたのだとは俺の作業仮説だ 幼い吉田喜重を魅惑してやまなかった「父ありき」の親子ならんでの川釣りのシーン(これも世代をずらして再演される)がリアリティからは生まれ得ないことはさすがの吉田にもわかっていただろうが、
なにしろ小津は松竹ヌーヴェルヴァーグの仮想敵になってしまっているから飲み会の席の世代抗争の雰囲気に吉田も新世代を代表したつもりで強い口調にみずから酔ったのだろう。日本の夜と霧の翌年公開だからな。
ただ俯瞰してみれば結局は「小津ありき」で流し釣りをする子の役を演じる羽目になった吉田を微笑ましいと感じなくもない 彼岸花のサブリンがキレてるのが嫌で嫌いなんだけど戸田家の兄妹は好き 松竹ヌーベルヴァーグに限らず、あの当時の若手映画監督は小津安二郎の映画嫌いだよね
助監督だった今村昌平がそうだし鈴木清順も小津映画は嫌い
増村保造も小津を批判してる
溝口健二や黒澤明は批判されないんだけどね
大島渚はウェルメイドならトリュフォーより木下恵介のほうがはるかに優れてると論じてた 斎藤武市が「長屋紳士録」より後は階級が上がったから…と語ってるように、小津はプチブル的とみなされたんだろう。
さればこそ小津否定は世代の感性(というか世代の風潮)だった。
黒澤や溝口や木下は、庶民や虐げられた人々の味方みたいな映画撮ってるもんな 同じ人が書いてるようだ。
2022、12月になり、英国映画協会が「史上最高の映画」のアンケートを発表した。
10年に一度の間隔で、映画監督と評論家に投票させる。10年前は「東京物語」が世界の
監督の投票(350人以上)で1位だった。評論家(830名以上)では3位。今回は、少し
変わったよね。監督投票480人(こんなに世界に監督いるのか)ー1,2001年宇宙の旅、
2,市民ケーン、3ゴッドファーザー、4東京物語,5花様年華。評論家(1400人以上)ー
多すぎだろ。1ジャンヌ・ディエルマン(初登場)、2めまい、3市民ケーン、4東京物語。
8マルホランドドライブ、20七人の侍、21晩春、29タクシードライバー、41羅生門、
63カサブランカ、72となりのトトロ、75山椒大夫、千と千尋、90雨月物語、90パラサイト
ざっとこんなものかな。権威があるらしく、10年後も楽しみ。監督投票では小津2本、黒澤2本
のみで他の日本人監督がいなかった。残念。評論家に女性が増えたと思うな。 >>766
麦秋の方が評価が高いということは日本でもないと思う
やはり登場人物の関係が分かりにくいのだと思う
最後の20分くらいは本当に良く出来た脚本
原節子当て書きで筆がノッてる
行動が心情を語るハードボイルド風 >>406
憎んでた母親より自分は酷いことをして絶望したんだよ
母親は男に走って自分を捨てたが
自分は男を見誤って子供を殺した [母親:自分(誰が父親だか分からないと思いこんでいる)=自分:胎児(本当に僕の子かと男に言われた)]
なので、堕胎と自殺は相同であり母親が自分を殺したんだという訴えなんだね 耳成山の南麓ということだがGoogleマップで観察してみるとあまり期待できそうもない
しかし当然だが山の形だけは往時と全く変わっていない >>1
この「東京物語」は以下のような表記が可能です
「全米No.1 批評サイト『ロッテン・トマト』驚異の100%FRESH!」
「映画批評サイト“ロッテン・トマト”で驚異の満足度 100%! 」
そしてロッテントマトで100%フレッシュの評価を得ているのは
「黄金狂時代」「ロビンフッドの冒険」や「ピノキオ」「怒りの葡萄」「雨に唄えば」「十二人の怒れる男」など誰もが認める名作映画ばかりが入っている。
つまり、こういった世界の名作映画と同じ価値が認められているってわけだ。
(嘘じゃない、本当だ!)
https://www.rottentomatoes.com/m/tokyo_story
https://editorial.rottentomatoes.com/guide/movies-100-percent-score-rotten-tomatoes/ 晩春の28歳(合ってる?)当時としては遅い結婚だよね
婚期ていう大映の映画で28歳で嫁に来たことを随分お婆ちゃんになってから来たのねとか言われてたから 淀川長治って小津を評価してないみたいな事を聞くけど、自身の日本映画のベスト3に「戸田家の兄妹」、ベスト10に「彼岸花」が入ってたりするのはどういうこと? 淀川さんは小津も評価してたよ
溝口健二の映画に比べるとちょっとわからない苦手とは言ってたけど
逆に小津の助監督やってたが小津批判して全く違う映画を撮ってた今村昌平の作品のことは思い切り罵倒してた
日本映画学校に呼ばれても今村の悪口言ってたくらい嫌いだった >>794
>今村の悪口言ってたくらい嫌いだった
え〜? 「私はいまだかつて嫌いな人に会ったことがない」の自賛スローガンで本まで出版したのに。 紀子あやは知ってたけどちゃーこちゃんも2回出て来た 小津映画は初めてで「東京物語」だけ見てみたけど時代は変わったなという印象が一番強い
子供たちが自分の生活を優先することを哀しさみたいのを持って描いてたけど、今だったらもっとエグイ表現で且つ当たり前なこととして扱うように思う
あと原節子が夫を亡くしているのにその両親に対して尽くすみたいのも今じゃあり得ないとして表現さえされないんじゃなかろうか
ただ時代が変わったからそこ昔の東京の風景と地方から出てきた老夫婦みたいな場面がとても味があるというか良いなと感じた
東京は広くてここではぐれたら一生かかっても見つからないみたいなこと言ってた場面とか二人でお寺の門前みたいなとこに座りこんでる場面とか特に良かった 昔は嫁ぎ先から更に他に嫁ぐみたいなことあるからね
そういう映画もある
あと結婚すると皆家族みたいになるから本当の兄なのか義兄なのかとかわからない時ある 麦秋で相手方の親と原節子だけで男の気持ちも確認せずに結婚を決めてしまう部分に当時の客は違和感なかったんだろうか
それが自然なものとして通用したのならやはり時代なんだろな 東京物語に出演した人で存命なのは香川京子さんくらいだろうか 香川京子さんも90オーバーだもんな、どんだけ古い映画なんだよ東京物語 逆に、冷静に考えると今年が2023年というのが何だかとんでもない感じがしてしまう
小さい頃恐れていたノストラダムスの1999年も未来の象徴のようだった宇宙の旅の2001年も遥かに飛び越えてしまった2023年
そんな時代にまでお元気でいられる香川京子さんとか、もっとレジェンドみたいな扱いでもいい気がする 原節子も長生きだったね
岡田茉莉子若尾文子山本富士子辺りもまだ生きてるわよ 「麦秋」では菅井一郎と二本柳寛が何も悪い事をしないので驚く。 二本柳寛は、「麦秋」の後の「めし」では原節子の従兄役で、いい味だしていたね。
原節子を誘惑しそうだった。断れるが。菅井一郎は、某映画では原節子を押し倒している。
許せない。京マチ子を追いかけて、包丁で刺したり。悪役の方がめだつね。 俺は小津映画では、「晩春」が一番好きだな。原節子のキラキラ感がたまらん。
元AKBの女優某も、いってたな。小津が原節子を一番きれいにとったのは、晩春ではないか。
後で、彼女はあまり好きではないみたいにいっているが。 お母さんは「晩春」の原節子はいい子すぎちゃって「バク宙」の方が好きだわよ >>803-804
この「東京物語」は、世界的にも高い評価を得ています。
英国映画協会発行の「サ イト&サウンド・マガジン Sight&Sound Magazine」が2012年に発表した、世界の映画監督358人が投票で
決める最も優れた映画に、小津安二郎監督の「東京物語」(1953年)が選ばれたのです。
詳しい順位はこちらをご覧ください⇒史上最高の映画トップ10 (映画監督編)
http://www.aokiuva.com/mss10everdirector.html
「サ イト&サウンド・マガジン」は英国映画協会(BFI)の発行する映画雑誌で、
1952年から10年間隔 で毎回、世界の映画監督および映画批評家たちへのアンケート調査により選定・改定しています。
2022年度でも「東京物語」は世界第4位の評価であり、ベスト5圏内の常連になっています
https://www.bfi.org.uk/sight-and-sound/greatest-films-all-time
要するに小津安二郎は、アルフレッド・ヒッチコック、フランシス・フォード・コッポラ、スタンリー・キューブリック、オーソン・ウェルズと同じくらいに凄い能力がある映画監督だと評価されているのです >>808
まぁ分かる
私も白黒では晩春が一番好き
カラーだとカラーで表現が5倍くらいになるからほぼ全部好き >>740
結婚が遅れたのは結核だったからね
今でも毎月通院して血沈が下がったと喜んでる
当時は若い人がバタバタ死ぬ国民病でした
紀子が明るくキラキラ輝いてるのは生活が安定し体調も回復した、その喜びの現れでもある
そして気づいたら当時としてはもう婚期を逃す心配される歳回り、、という話 紀子さんが一番楽しそうにしている麦秋が一番好きだな
実際の原節子はけっこうざっくばらんなタイプだったそうだし
小市民的な箱入り娘の中でも麦秋紀子は
愉快でよろしい 小津安二郎は「日本よりも海外のほうが有名な映画監督」
フランスは、小津安二郎作品を小学校で見る。マジで
パリのシネマライフ 〜子供向けの映画教育、映画祭から専門映画館まで〜
https://www.cinematoday.jp/page/A0007197
フランスでは学校で映画の鑑賞教育が行われている。フランスの映画行政を管轄する国立映画センター(CNC)は、
映画鑑賞力を育成するという目的のもと、小学校、中学校、高校と協調して、生徒に見せる映画プログラムを学校教育に組み込んでいる。
CNCが研究者、評論家、映画館組合などと話しあって選んだ映画3本を、1年間を通して映画館で観賞させる。
このプログラムには巨匠ジャック・タチなどのフランスの名作から、チャーリー・チャップリンや小津安二郎の外国映画、
宮崎駿のアニメ名作まで含まれるというから驚きだ。
そもそも世界的には映画業界は政府が支援するのが普通。
英国、フランス、イタリア、ドイツはもちろん中国、韓国、そして北朝鮮も
じゃぶじゃぶ映画業界に資金的にリソースを割り当てている
その例外が日本とアメリカ。 >>734
わたしもあなたの年のころはそう思ってたわ…だっけ?