悟りやすさについては曹洞宗・臨済宗というより、だれの弟子になるかです。
それを踏まえたうえで、一般的にいって、どちらも一長一短なのですが、臨済宗の方がいいと思います。

ふたつ理由があります。
いまの曹洞宗では修証一如ということで、座禅をする姿がそのまま仏だといって、悟る必要はないことになってしまっています。
だから悟っていない人が師家になっている可能性があります。
そういう人について坐禅しても悟れる可能性は低いです。

また、曹洞宗は只管打坐を言います。
これはメソッドを否定するというメソッドです。
大変高度な修行で、才能があれば、それで悟ることもできるでしょうが、才能がなく、指導者にも力量がなければ、10年坐っても何も悟れないということもざらだと思います。
むしろ、その方が多いでしょう。

臨済宗の方では公案を使います。
普通、三年くらいで多くの人が無字の公案などの初関を透過するそうです。
ですから、三年くらいすれば、それなりに手ごたえは感じられる可能性があります。
それが大悟徹底かというと全然違うのでしょうが、10年坐って何もないというより、はるかに良いように思います。

曹洞宗でも井上義衍老師の系統は、きちんと見性をした人が多いようです。


人間禅協会
臨在系の在家教団です。
http://www.ningenzen.jp/index.html

三宝教団
曹洞宗から分かれた教団です。
具体的に内情は知りませんが、
安谷白雲老師の書籍は素晴らしかったです。
http://www.sanbo-zen.org/index.html

ダルマサンガ
井上義衍老師の法孫にあたる居士の禅堂です。
http://dharma-winds.net/%e3%83%80%e3%83%ab%e3%83%9e%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/