>>743

読み比べると四念処が先で四禅が後だね

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
四念処
しねんじょ
原始仏教経典に説かれた4種の観察法をいう。4種とは、
(1)身念処(自己と他人の肉体が不浄(ふじょう)であると観察すること)、
(2)受念処(もろもろの感受作用は苦であると観察すること)、
(3)心念処(もろもろの心作用は苦であると観察すること)、
(4)法念処(すべての存在物は自分のものと執着(しゅうじゃく)すべき実体た心の状態である。
心は一点に集中し、他の雑念が入ることなく、その対象をありのままに正しく観察することができる。
「止の瞑想」は、無色界定といわれ、心が静止して、何ものにも心を向けず、色(物質)的な考え方もなく、心がどこにも向けられず、何ものにもとらわれることなく、真実を適切に判断できる状態である。


http://www.ne.jp/asahi/fogbound/journal/satiword47.html

第一禅 : 五つの構成要素の全てがあります。思考は働いていますが、一点に集中して、あらゆる関わりから離れた境地です。
第二禅 : 思考作用がなくなり、集中から生まれる喜びに満ちた境地です。
第三禅 : 喜びはなくなり、安楽の境地です。気づきと理解は深まり、心は澄み切っています。
第四禅 : 楽もなくなり、不苦不楽の境地です。純粋な気づきの状態があります。

この四段階の禅定をまとめると次のようになります。
第一禅 : 一次思考、二次思考、喜、楽、一境性
第二禅 : 喜、楽、一境性
第三禅 : 楽、一境性
第四禅 : 一境性
段階が上がるにつれて、要素が増えるのではなく減る、というところが、仏教的という気がします。