>>458
中沢新一ほど、不当に嫌われ、正当な評価が与えられていない人もいないんじゃと思うよ。。
まあ、のちのち評価されるのかもしれんが。。
一般人のファンは多いが、学者とか、インテリ連中には嫌われてるのかもしれない。。
いろいろ大雑把だから、チベット仏教の権威いみたいな人にも叩かれる。。

だけど、彼は、何百年後の世界、あるいはもっと先の社会や、そうした未来に到来するであろう世界観を見据えて仕事してるんだわ。。
グローバル資本主義の次とか、今ある科学的世界観の次の世界観とかね。。

彼のためにめんどくさいが、引用してみよう。。

 そうなると、第三次の「形而上学革命」がどのような構造をもつものになるか、およその見通しをもつことできる。
 それは、今日の科学に限界づけをもたらしている諸条件(生命科学の機械論的凡庸さ、分子生物学と熱力学の結合の不十分さ、
 量子力学的世界観の生活と思考の全領域への拡がりを阻んでいる西欧型資本主義の影響力など)を否定して、一神教の開いた地平を
 科学的思考によって変革することによってもたらされるだろう。(『愛と経済のロゴズ』3頁)

文系の人間で、こんなに科学わかってるやつがいるんかな〜、という驚き以上に、今の科学の先にあるものが見えてる、と言うことがわかる。。

「形而上学革命」と言う言葉は、ウェルベックの『素粒子』と言う小説の言葉らしい。。
第一次形而上学革命=一神教の発明、
第二次形而上学革命=科学的世界観の浸透
              ↓
          今はこの過渡期
              ↓
第三次形而上学革命=量子力学的世界観、ということかな〜?