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追加の追加
”松本眞氏の有名な「単射性定理」”の松本眞先生は、いま広島大ですね

http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~motizuki/thoughts-japanese.html
望月 感想・着想

2008年04月09日
 ・「combGC」(=「Grothendieck予想の組合せ論版」--- 2007年の論文を
  参照)を適用することによって、松本眞氏の有名な「単射性定理」(=
  1996年のCrelleの論文のTheorem 2.2)の「組合せ論版」ができそう。
  これは2つの意味において興味深い展開だと思う。まず、第一に、
  「Grothendieck予想型」の定理の*応用*になっているところが面白い。
  第二に、証明では、「combGC」は一種の*「canonicalな分裂」*を
  構成するのに使うのだが、IUTeichにおいても、遠アーベル幾何は正に一
  種の「canonicalな分裂」を構成するのに使うことを連想させるところ
  がある。(最近の「過去と現在の研究の報告」を参照。)特に、この
  「canonicalな分裂」が、松本さんの議論における「スキーム論から
  生じる」という性質の「代役」を果たしているところが、IUTeichとの
  類似性を更に感じさせるものである。因みに、この「GCのようなもの
  がもたらす分裂=半単純性」という現象の原型は、「center-freeな
  群Gと任意の群Hに対して、HのGによる拡大と、HによるGへの外作用は
  同値である」という事実だと思う。