>>572

つづき

ちなみに・・・はい。
到達不可能基数サイズを持つモデルの中には
選択公理の否定、すなわち選択公理からパラドックスを導くモデルもあります。
(コーエン1960年の論文)

まとめると:
 ・選択公理は完全無矛盾ではない。適用すると矛盾の発生するモデルもある。
 ・が、そのモデルはL以上の複雑さを持っており、人間には記述不可能。
 ・人間の記述できる数学、構築可能集合Lの中では選択公理は無矛盾
 ・よって実質的には選択公理を「(通常の環境下では)矛盾を含まない」、
  絶対的な真理、
  公理として採用することには問題はない。

ってな事がその後の研究でわかり、
晴れて選択公理は無矛盾。常に真として成立する絶対的な真理。
集合論の公理の1つとして採用する至りとなったわけです。

ご拝聴ありがとうございました。
(引用終り)
以上