>>542
つづき

ノブ教頭は以前に聞いたことのあるマシンを思い出しました。それは、自然数をすべて数えることができるマシンです。
「ジー校長、すべての自然数をカウントできるマシンがあります」

校長はびっくりして聞きました。
「なんだ、それは?どこにあるんだ」

「私の頭の中です。このマシンは、最初の1/2秒で1をカウントします。次の1/4秒で2をカウントします。次の1/8秒で3をカウントします。このマシンを使えば、1秒後にすべての自然数をカウントできます。だから、自然数はすべて数えられます」
ノブ教頭は、校長室の白板に次のような無限級数の和を書きました。
1/2+1/4+1/8+1/16+…=1

「では、1秒後にカウントした自然数は何だ?」
「最後の自然数です」

「だから、それは何だ?」
「たぶん、無限大でしょう」

「無限大は自然数ではない」
ジー校長とノブ教頭がやり合っている最中に、なにやら変な声が聞こえ始めました。
(引用終り)