>>982
基本設計が違う。哺乳類は基本は尻尾が長くない&太くない。
四本足が基本で、直立する際に尻尾は邪魔でしかないので。
既に獣弓類の段階でこの傾向がある。

したがって、首を長くするのはバランス的にあまりよろしくない。
更に咀嚼をするのが基本なんで歯や顎の筋肉がでかく頭が大きく重い。これでますます頸が長くなる傾向が弱まる。
キリンなんてかなり無理してるし、パラケラテリウムも首は長め程度でしかない。
ゾウはこのあたりの基本設計の限界を逆手にとって、軽い鼻の部分のみを餌を採取する器官として伸ばす方向に進化した特異な例。

恐竜はもとより尻尾が長く太く、2本脚が基本設計。長めの頸をもち、腰の部分で前後のバランスをとる。
四足歩行は体の重くなった植物食のものが二次的に得たが、それでも重心は後脚にある。前脚はそえるだけ。
丸呑みが基本で咀嚼はしないので頭をさほど巨大化させなくていい(植物食のもので角竜、鳥脚類などの例外あり。この場合、頭部は巨大で重く首は短い)。
したがって遠くの植物をとるために首を伸ばす方向に進化するのが最も効率がよくなる。
となると、前後のバランスをとるために尻尾も長くなって…というふうに進化がすすむわけだ。