2016年に秋田県鹿角市でツキノワグマが連続してネマガリタケ (チシマザサ)
のタケノコ採取に出かけた人を殺害し食べていたというショッキングな事件
が判明するまで大多数の日本人はツキノワグマはヒグマより危険性が低いと
思っていたでしょう。
それどころか、今でもツキノワグマはヒグマより危険性が低いと思って
おられる方も多いかもしれません。

しかし、ツキノワグマによる年間の(平均)人身被害数がヒグマによる年間の
(平均)人身被害数を上回っているだけでなく、北海道による最新のヒグマの
個体数推計データを前提に私が計算したところ、一万頭当たりの年間の(平均)
死者数は同程度で、一万頭当たりの年間の(平均)傷害事件発生数はツキノ
ワグマによる方がヒグマより圧倒的に多い事が判明しました。

また、平成20年度(2008年度)から平成28年度(2016年度)の9年度間の東北地方
でのツキノワグマによる人身被害と北海道でのヒグマによる人身被害を比較
すると死者数は同程度の可能性が高いものの人身被害者数では東北地方での
ツキノワグマによる人身被害者数が北海道でのヒグマによる人身被害者数
より圧倒的に多く、また、ツキノワグマによる負傷事例では全身麻酔による
緊急手術も相当数有り、眼球摘出による失明等の人生を暗転させかねない
ような後遺障害を伴う負傷もある事がインターネット上に公開された資料
から伺えます。

これらの事から、ツキノワグマの危険性はヒグマの危険性に劣らないと考えられます。
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対応ブログ:
http://blog.livedoor.jp/masanori_asami/archives/52038467.html