オオカミによる人畜への脅威 (34)

ポーランド南部の人口4万人弱のサノクで数週間、昼間、街に出没している老オオカミで
す。さすがに横2m未満を人が通るのには抵抗があるようなそぶりを見せましたが結局は
行きかいました。あまりに堂々としているので気が付かない人々もいますが亀仙人は思わず
二度見しています。別にこの老オオカミに関しての多くの動画があるようです。
https://youtu.be/XHkhrrr7Ftg
どうもポーランド‐ドイツ‐オランダに分布する亜種群はイタリア亜種群やフランスの亜種
群より人を怖れず昼間町村のど真ん中に現れる傾向があるようですね。外国産大型オオカ
ミを日本に導入しようと企てる団体の主張する『オオカミは人を怖れて山に棲むので安全』
は完全に誤りです。あまりにもその主張に反した例が多すぎます。

2015年10月12日、スウェーデンのヴェルムランド郡のスンネ市外でヘラジカを狩り最中
に2頭のオオカミに襲われた4歳のスウェーデンのエルクハウンドのクララはカメラを保持
する鋼メッシュの保護ベストを着用していたのでオオカミ2頭の10分に及ぶ攻撃に耐え、
一度は倒されたもののオーナーの接近でオオカミ達が逃げたために助かりました。
https://youtu.be/u1zCNH_oN2Q

↑の事件後1ヶ月後のクララです。心身にトラウマはあるでしょうが助かって良か
ったですね。喜ぶオーナーのカップルです。
https://youtu.be/O1Mdk6dLw08

外国に野生のオオカミを見に行く時間と費用が取れない犬好きの方でオオカミに究極の
犬を感じて日本に放したいと導入派に惹かれた方もいると思うのですがオオカミに取って
犬は排除すべき、若しくは単なるエサに過ぎない事を理解されるべきです。日本に外国産
大型オオカミを導入すれば多数の愛犬が犠牲になります。