トラとライオンの戦力比較
●プライドとコアリション(C・パッカー氏、A・E・ピューシ氏同趣旨論)より
前略
ライオンがサバンナで生き抜いていくためには、ブチハイエナやリカオンなど群れを成す中型肉食獣に対抗し、彼らを凌ぐ必要があったのである。
これがライオンがネコ科一般に見られる単独生活を脱し、群れを成すに至った基本的な理由と考えられる。
そしてライオンは群れを成すことによって、ハイエナ科やイヌ科を圧倒して、「サバンナの王」としての地位を得得することに成功したのである。
しかし皮肉にもそれはライオン同士の激しい闘いの始まりを意味した。
一頭ごとに閉ざされた空間(森林)を支配するトラと違って、一段と激しいものとなった。

1サバンナに群れを成す、膨大な数の草食獣→
2それらを捕食する、強力な中型肉食獣の群れ→
3それら中型肉食獣に対抗するために、自らも群れを成すに至ったライオン→
4サバンナの食物連鎖の頂点に立つと同時に、ライオン同士の闘いが激化→
5群れの目的も、中型肉食獣に対抗するためのものから、ライオンの群れの脅威に対抗するためのものに変質