ルネサンス期の大芸術家であるミケランジェロは
自身の本職は彫刻家であると考えていたようだが
彼の浮き彫り的に絵画を描くというのは
まさに彫刻家ならではの視点と言える

舞台俳優による声優活動というものも
一種の浮き彫り的なものがあるんじゃないかな
それは生身の俳優を吹き替える事が第一であったから
アニメもその延長線にあった

後はセルアニメというのはデータ上で完結している現在と違って
文字通りの物理的な距離感があった事も
浮き彫り的手法との親和性を思わせるものがある
マルチプレーン・カメラといったものね

そうなるとセル画で無くなった現在においては
舞台俳優が得意とする手法で無くても行けるのかもしれないが
しかし、ピクサーのような3Dアニメもまた出て来た訳で
声優がガラパゴス化し得るのはその市場の特殊さもありそう