<巣立ち>  part.2

(唐突の場面転換)星空の下、甲板の上。小さな肖像画にセーラの独白。

「意のままに操れる病魔を作れと命じられた時、アタシはこれで動物たちを守ろうと思った。ピートのような可哀想な子を、もう二度と出したくなかったんだ。
おかげで伝染病に家畜がやられることもなく、王国は飢餓を恐れる必要はなくなった。でも病魔は動物から人間へ、矛先を変えただけだった。
そして、少女王はそれを野放しにしたんだ」
(ハイド)「だから罪を償うため、王宮を出て病魔狩りを始めた。そうだな?」
「違う。そんな立派なもんじゃない。怖くなったんだ。アタシは怖くなって逃げたんだ!」
「アタシはあのひと(多分リュグナート)に望まれるまま恐ろしい研究に手を貸してしまった。病魔の他にも色んなものを生み出した。
少女王までも実験体にして、なにもかも、もう取り返しはつかない!」
(ハイド)「ほう…?それで、どうする気だ?」
「過去は変えられない。でも、未来には手を打てる。少女王とレジスタンスとの衝突を避けたいんだ。今のレジスタンスは地縛霊みたいなものだ。
少女王への憎しみでがんじがらめだ。でも、ピートが教えてくれた。アタシたちは憎しみの鎖を断ち切ることが出来る。憎しみを越えて自由になれる」(原文ママ)

ーーツッコミ箇所は山ほどありますが…。
100年前リュグナートに言われてレガテア作る→4年前疫病が流行り、罹患したピートを葬る→その後、操れる病魔を作る。
彼女は何で行きなり『怖くなって逃げた』んでしょうか?手遅れと言ってますがそれなら100年ぐらい前あたりからなってますよ。

レガテアと直接交渉を決めるセーラ。自分の魂をくれてやるから憑いて来てくれ(原文ママ)とハイドに頼む。了承するハイド。
「次はあなたの番だ。アタシがあなたを、解き放つ…!」

ーー続きます