「配達バッグ狩り」が横行、集団での違反も…配達員が語るウーバーの“非情な世界”

須田さんは、大久保のあたりを自転車で走っている時に、別のウーバー配達パートナーとトラブルになったという。 

「信号待ちしてる時に、隣にウバッグ背負った自転車が入り込んできて、僕にちょっと接触したんですよ。自分からぶつかってきたくせに睨んでくる。青になったんで、『気をつけろよ』ってひとこと言って走り出そうとしたら、後ろからドンと衝撃があって。
一瞬なんだろうって思いながら振り返ったら、そいつが自転車降りて仁王立ちしてるんですよ。あ、これ蹴られたんだなってようやく理解して、僕も自転車降りてそいつのところに向かったんです」 

配達パートナー同士の、路上ファイト勃発である。 

「『テメー、蹴っただろ!』って胸ぐらつかもうとしたら、歩道のあたりから『やめろ、やめろ!!』って声が聞こえて。そっちをみたらオバサンが叫んでて、『お前らウーバーだろ! だったら運べよ!」って怒られて。僕もそうだなって思って自転車に戻りました」  

車道脇でウバッグを背負った配達パートナーが掴み合う……。これが令和の大久保のリアルな光景だ。 

■配達員が揉めがちな相手は、客ではなく……

「同じウーバーの人と揉めたのはそれくらいですけど、タクシーの運転手とはよくモメますね。ウーバーを目の敵にしているのか、左に幅寄せしてきて通れなくしたりとか、後ろからクラクション鳴らして煽ってくるような、タチの悪い運転手がけっこういるんですよ。
僕たちも自転車の運転マナーは決していいとは言えないんで、どっちもどっちなんですけど、よく怒鳴り合ったりしてるのは目撃しますね」  

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210108-00042624-bunshun-bus_all