上の結果だけでも、時給制によって発生する不公平がお分かりいただけるかと思います。
この格差をより深く理解していただくため、二人の仕事量あたりの給与を出してみたいと思います。

社員Aは、 6,000 / 600 = 10 よって仕事1単位あたり10円
社員Bは、 6,000 / 300 = 20 よって仕事1単位あたり20円

格差ひどい。これはひどい。


 …ここまで言えば、今の日本に長時間労働、非効率型ダラダラ残業が横行している
理由が見えてくるのではないかと思います。
効率よく短時間で行った労働が評価される仕組みがなければ、
自分の持ち場が完了しても、定時帰宅を良しとしない空気が
高効率労働型の人の帰宅を牽制し、挙句の果てに人より多く仕事をこなしても給与にはそれが反映されない。
これではダラダラ長時間労働が横行してしまいます。
日本人は仕事の効率があまり良くないと言われるのもこれが原因なのです!!


●効率良く働ける人をもっと評価するべきだ!!

日本は、これから高齢者が否応なしに増えていき、介護が必要な人口も同じく増えていきます。
そうなれば、家族の介護のために離職を余儀なくされる人がますます増えていく恐れがあります。
それを食い止めるためにも、非効率な長時間労働を是正し、
効率良く働ける人をもっと評価できるシステムの整備を急がねばなりません。
先程の例では、1時間あたり100単位の仕事ができる社員Aのほうが評価される
(=たくさん給料が出る)システムを作る必要があるのです。アプローチの仕方はいろいろです。
時給制と仕事量比例制の並立(仕事量比例での給料の増え方大きめ)とか。生活賃金+仕事量比例制とか。