もともと道路交通法の中でも、駐車禁止の規制っていうものは
目安のような存在でしかなかったのですよ。
カッターナイフを持っているだけで、一応は銃刀法違反だとか。
実際には、完全な取り締まりをする気はない規定ですね。
他の法律でも、似たような話は多いものです。
所轄する役所の担当者が、これは目標ですと説明したりですね。

特に、罰金などペナルティのない法律の場合はそうですね。
そういう場合は、目標程度の定め方であることも多いのです。
目標ですから、全く無視して言い訳ではありませんが
それほど完全には、徹底すべるきものではないという感じです。
仮に罰金の規定がある法律であっても、その本質は同じです。
むしろ目標としての意義を、更に強く意識するべきです。
罰金を払えば後は自由といった、開き直りと紙一重ですから。

規制を完全に徹底しようとするには、管理の手間が要ります。
また規制は画一的に実施せざるを得ない訳です。
現実的な問題として、様々な社会の面に対応できないのです。
むやみに徹底しようとしても、社会の硬直化を招きます。

ですから駐車禁止も、本来は目標規定の位置付けだったのです。
警察もそう思っていたし、大半の国民もそう思っていました。
そういう前提で、多くの道路が駐車禁止にされました。
「あまり止め過ぎないように」という程度の感覚です。
ところが、ゆとり世代が社会人になってきたせいでしょうか
バランスを持って、ルールを考えることの出来ない人が増加。
ルールは守るべきというだけの論理が横行しだしました。
小学生のレベルですね。
それでは、かえってルール破壊という面があります。
でもそれが、今の日本の社会の現状なのだと思います。
だから徹底するには、無理のある規制を徹底することになり
あちこちで変な摩擦が発生しているのだと思います。