県立保健大が元臨時職員を大量の切手横領で告訴

2018年02月07日 

青森市にある青森県立保健大学は、平成27年4月から12月にかけてあわせて220万円分の切手が不正に持ち出された疑いがあるとして、
当時、郵便物の発送を担当していた元臨時職員を刑事告訴するとともに弁済費用を求める訴えを青森地方裁判所に起こしたことを明らかにしました。

これは7日、青森県立保健大学の理事長らが記者会見して明らかにしたものです。
それによりますと、郵便物の発送費用が大幅に増えていたことを受け、切手が適正に使われているかを調べる内部調査がおととし1月から行われました。
その結果、平成27年4月から12月にかけて使い道が正しく記されていない切手、あわせて222万4340円分が払い出されていた記録が見つかったということです。
大学では当時、郵便物の発送を元臨時職員1人で担当していたということですが、大学の聞き取り調査に対し、具体的な説明はせず、関与を否定しているということです。
この元臨時職員は、おととし3月に大学を退職しています。
大学は、この元臨時職員が内部調査を妨害するような行為を働いていたことなどから不正に切手を持ち出した可能性が高いとして、
業務上横領の疑いで刑事告訴するとともに、先月26日付けで費用の弁済を求める訴えを青森地方裁判所に起こしたことを明らかにしました。
理事長は「このようなことが二度と起こらないよう、職員への指導を徹底してまいります」と陳謝しました。