0626愛と死の名無しさん
2020/05/13(水) 22:06:23.85ID:N/VVzX7X開始1分で阿部が得点を挙げ、小林がハットトリックを記録する。
さらに苦しい時にチームを救っていた長谷川竜也が、次世代の力を示す得点を決めてみせた。
歓喜に沸くスタジアムのなか、両手で顔を覆い、ピッチで泣き崩れる中村の姿は忘れることができない。
実は、冒頭の中村との会話には続きがある。
「今までで一番、強かったかもしれないですね」と言ったあと、彼は「いや、2018年のほうが強かったかな」と言い直したのだ。
2017年にJ1初優勝を飾った川崎は、翌2018年に前年をしのぐ強さでJ1連覇を成し遂げた。
そして今、そのチームは鬼木監督の手によって、新たなるサッカーを模索し、さらに進化しようとしている。
間違いなく、2017年の川崎は語り継がれていくことになるだろう。
だが、今の川崎はそれを超える可能性を秘めていると思うと、また、あの日、等々力で感じたワクワク感が戻ってくる。
「2017年のチームも強かったけど、2020年のほうが、2021年のほうが......」
そんな会話が聞こえてくる未来を期待してしまうのは、筆者だけではないはずだ。
原田大輔●取材・文 textbyHaradaDaisuke