ダイエットで減った脂肪はどこへいく?
https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20150115/1062167/?ST=trnmobile&;P=2

中性脂肪は84%が呼吸で、16%が汗や尿など体液で排出されている

さて、1つの中性脂肪の分子を、完全に酸化するには、たくさんの酵素や生物化学的なプロセスが含まれるため、
解説しようとすると複雑なのですが、著者らはこれを、次のように要約しました。
 まず、中性脂肪が酸化されると、二酸化炭素、水およびエネルギーに変換されます。

そこで著者らは、質量保存の法則に従い、重さの換算をしました。
結果、体重減少の間に、失われた脂肪の84%が私たちの息を通じて、16%が尿、汗、涙、または他の体液などを経由して排出されることを発見しました。
二酸化炭素の排出が肺なので、脂肪燃焼はエネルギーの放出ではなく呼気なんだ、というわけですよね。
つまり質量レベルでは10kgの脂肪を失うと、8.4kgが肺を介して二酸化炭素となり吐き出され、
残りの1.6kgは水となり、尿、汗、涙および他の体液中に排泄されるということです。

では、より多く呼吸をすれば、体重は減少するのでしょうか? もちろん、答えはノーです。

 必要以上の呼吸は、過呼吸を引き起こしますし、めまい、動悸、意識の損失を失う可能性まであります。やはり鍵は運動なのです。
 運動中は体内のより多くの二酸化炭素を取り除く必要があるため、自然に呼吸が速くなります。

例えば、70kgの成人が座ってばかりいる生活を送っている場合に吐き出す二酸化炭素量は1日約200gです。
運動をすれば当然増え、ジョギング1時間で代謝率は7倍も増加し、追加で約40g、二酸化炭素を体内から取り除きます。
さて、体脂肪10kgだと大きな目標なわけですが、一般人からすると体脂肪1kg減らすにはと考えてみましょう。
 1日1時間のジョギングで40gの二酸化炭素が追加排出されるので、
単純に計算すると1時間ジョギングを月21回する必要があります。
ゆっくり走ったとしても、月21回ジョギングをすると月に150〜200km走る計算になります。
この運動量は、アスリート並みです。それだけ摂取したものを排出するのが大変なわけです。