自分にとっては、泣ける思い出。

子供の頃から、友達を作るのが苦手だった。
小学校の時、登下校はいつも一人だった。
仲の良い友達はいなくて、いつも一人だった。
そんな自分を、担任の先生が心配したのか、家庭訪問の時
母親に「友達がいない、いつも一人でいる」と言っていた。
母親には、「○君と△君っていう仲の良い友達いるよ」って
嘘ついてたから、母親はショックを受けていた。
そんなある日、同じクラスの少し話せる人が誕生会を開くから
来てと誘ってきた。もう、舞い上がったよ。
母親にすぐ報告した。母親はめちゃくちゃ喜んで、一緒に
そのクラスメートへの誕生日プレゼントを一緒に買いに行った。
何時間も悩んで、その子の好きなスポーツブランドの
ハンカチと文房具を選んで、包んでもらった。
当日、母親がお菓子をいっぱい持たせてくれた。
待ち合わせの場所に早めに着いて、ワクワクしながら待ってたんだけど
時間をすぎても誰も来ないんだ。
ずっと待ってたよ。だって、その子の家わからないから
学校で待ち合わせてたんだもの。
ず〜っと待っても来なくて、どうしていいかわからなくて。
夕方になって、寒くて寒くて家に帰ろうと思ったんだ。
プレゼントとお菓子の袋どうしようって思った。
途中の公園で捨てようと寄ったら、その子がいたんだ。
他の友達と一緒に。一瞬、待ち合わせ場所間違えたと思った。
俺を見るなり皆が「やべ〜!!逃げろ!!!」って笑いながら
走っていった。何が起きたかわからなかった。
からかわれたんだ・・・そう分かった時、悔しくて悔しくて
泣きながらプレゼントやお菓子を何度も何度も踏みつけた。
家に帰ると、母親が笑顔で「楽しかった?」って聞いてきた。
絶対、本当の事言えないと思った。また嘘をついた。
「すごく楽しかったよ!ケーキ美味しかった!」って。
あ ダメだ また泣けてきた