http://honnyaku.hatenablog.com/entry/2014/04/25/141629
博士号の承認で大儲けの医学部教授

 教授には非常に大きな権限powerがある。それは、医学博士号medical doctor's degree の認定である。
実のところ医学博士号というのは、「足の裏にくっついた米粒」と医師の間では揶揄ridiculeされている。
どういうことかと言うと、「取らなくても別に命に関わらないし、それで仕事ができないわけではないが、取らないと何か気になるもの」という意味である。
博士号とはその程度のものだが、対外的には医学博士というと、何か自分が一段高くなったかのように思わせてくれるものでもある。

 「何か気になる」というのは大事なことで、時期の差はあれ、実際にはほとんどの医師が博士号を取得している。
なかには医局を辞めて開業し何十年にもなる老人医師が基礎医学研究の教授に金を払って、他人(ほとんどその医局員)に論文を書いてもらい
博士号を取得するケ−スもある。

 この博士号の取得の条件は、論文paperがあるかどうかである。欧米の名だたる雑誌 medical journal に論文を掲載することが最も望ましいが。
ほとんどの研究は大して新しい発見などないので、こういった雑誌に簡単には掲載できない。また英語の壁もある。
大学によってはある一定以上の欧米の雑誌に掲載されなければならないところもあるが、
多くの大学では、救済措置bailoutとして日本の医学雑誌や学内の医学雑誌(紀要)に掲載されればよいことになっている。
つまり、論文として何らかの雑誌に載るという体裁appearanceだけでいいのだから、猫でも杓子でも(everybodyean)医学博士になれる。