>>513
>錘付きバネはバネと平行な方向に速さ v で動いていて、
>その長さは L/γ になっているとする。
>バネに蓄えられているエネルギーはゼロである。


これは静止系から見たらバネの長さがローレンツ短縮により L/γ になっているわけだ。
ということは、錘とバネの系から見たらLのままということだ。
ここまではいいかな?


>2 個の錘に同時に同じ大きさの力を加えて錘付きバネを減速させる。

ここで2個の錘に「同時に」「同じ大きさの力を加えて」と書いているが、誰から見て「同時」で「同じ力」なのかが書いていない。しかし相対性理論ではそこが一番大事なところだ。
2台のロケットのパラドックスの説明を見たらわかるように
静止系から見て、前後の錘がローレンツ短縮した長さを保ったまま停止するためには、錘の系から見て、前後の錘を停止させるためにかける力の大きさもタイミングも違わないといけない。
具体的には、まず先端の錘に力をかけて減速を始め、少し経ってから後ろの錘に力を加えて減速を始めるようにしないと、静止系から見て前後の錘が「同時に」減速するように見えない。
そして錘とバネの系から見て、先端の錘が減速するよりも後端の錘の方がゆっくり減速することで後ろの錘が次第に先端の錘に近づくようにする。したがってこれによりバネは圧縮される。
こうすることにより、錘とバネの系から見て次第にバネが圧縮されて前後の錘の距離は 、静止系から見てL/γ を保ったまま減速して停止することができる。

>錘付きバネが静止したとき、その長さは L/γ のままだから、
>このときにはバネに幾らかのエネルギーが蓄えられている。

>バネのエネルギーはいつどこで与えられたのか?

もうすでに説明したように、 静止系から見てL/γ を保つように減速すれば、自ずとバネはを圧縮するような力がかかることになる。
これがバネに加えられた力である。