ttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20231003/k10014213781000.html

ノーベル賞の選考委員会は3人の功績について
「以前は観察することができなかった非常に速い動きについても研究することができるようになった」としています。

その上で「私たちはいま、電子の世界へのとびらを開くことができる。
次のステップは、電子を利用することだ」として
今後、電子工学や医学の分野で応用の可能性があると評価しています。


クラウス教授と国際会議でたびたび顔を合わせてきたという、
東北大学の中沢正隆特別栄誉教授は、
インターネットの中継で受賞発表の様子を見て
「20年以上前からよく知っているが、すごく真面目で一生懸命研究をする人で、会えばいつもあいさつしてくれる。
よい研究だからいつか賞をもらえるとは思っていたが、
最先端でニッチな分野なのでこういう分野も評価されるんだ」と少し驚きながらも受賞を喜んでいました。


東京大学アト秒レーザー科学研究機構の機構長を務める山内薫さんは、
ノーベル物理学賞の受賞者が発表された時に、
スペインで開かれている「アト秒」などに関する国際会議に参加しており、
3人の研究者が選ばれたことがアナウンスされると、会場からは拍手が起きたということです。

山内さんは今回受賞した3人のうち、アメリカのオハイオ州立大学の
ピエール・アゴスティーニ氏と交流があるということで、
「非常に気さくで国際的に多くの友人を持っている方です。
長いつきあいなので『おめでとう』と伝えたい。多くの方に認められて大変よかった」と祝福しました。