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真鍋さんと同じ分野の研究者で20年以上の交流があるという、
国立環境研究所の木本昌秀理事長は
「われわれの気象学の分野は何十年も前からノーベル賞をとれないと言われていて、
今回の受賞はぶったまげておりますが、大変名誉なことだと思う。

今地球全体で地球温暖化を止めて人類の進む方向を変えようとしている中で、
その根拠となるサイエンスを先頭に立って引っ張ってきたのが真鍋先生であり、
大変感慨深いものがあります」と述べました。

真鍋さんの研究姿勢について「細かいところや分からないところに固執せず、
それでいて大事なツボを外さないというすばらしいセンスの持ち主だ」と評価しました。

そして、今回の受賞の意義について
「人類の安心安全を守る私たちの気象学の研究が世界中に認められたことは大変励みになる。
豪雨や土砂崩れなどの災害から身を守るためには精密な予測が必要で、
その研究成果をみなさんに納得してもらわないと世の中は変わらないという中、
今回の受賞をきっかけにみなさんに納得してもらいやすくなった。
その意味でも意義深い受賞だ」と話していました。