>>54
>重力源はエネルギーだから、相対論的質量とやらでOKだろ
OKじゃねーよ。重力源はエネルギー・運動量テンソルであって
エネルギー(=相対論的質量)ではない。
働く重力の大きさは重力源に対して動く向きによっても変わるし、
一般には重力源の中心方向を向いてさえいない。
したがってニュートン力学での質量を相対論的質量に
置き換えたって相対論的に正しい表式にはならない。
正しい一般化には相対論的質量ではなく静止質量を用いるのが普通

なぜ相対論的質量を用いるべきでないか、丸善のパリティブックスシリーズの
「相対論の正しい間違え方」や「間違いだらけの物理概念」などで
相対論的質量の問題点が論じられている。

同様の話はWWWさえなかったようなはるかな昔にネットでも論じられて、
FAQ としてまとめられているので、久しぶりに貼っておく。
http://sasuke.econ.hc.keio.ac.jp/~ken/physics-faq/photon_mass.html
日本語訳もあったが、久しぶりに見たらもうリンク切れになっていた。
オリジナルは20年以上前のもの。

相対論が登場した初期の段階ではニュートン力学との橋渡しとしてそれなりの意味を
持っていたかもしれないが、相対論的質量なんて「そんな昭和みたいなこと、誰がやるんだよ」。