19世紀末までは、翼下面における「風圧」のみしか考慮していない計算で
「飛行機は無理」と言い切る高名な学者もいました。>>345はその計算例。
机にパチンコ玉をバラ撒いて定規でスイープするイメージですね。
間違ったのは、翼の上面側の空気もダウンウォッシュになることを
想定していなかったためです。

>>345の例では、セスナ172の翼幅が11mなので、翼弦長=16/11m、迎角5°から
h=(16/11)sin5°=0.127m=12.7cm
セスナの翼に対して高さ方向に12.7cmの空気の流入しか考えていなので、
揚力が45kg重にしかならないのは当然です。19世紀の学者、大間違いです。
実際に必要なのは高さ方向に 0.127×1000/45=2.82m の流入量になります。
翼上面に沿って流れる空気の質量と運動量変化を考慮すれば、
「飛行機、できるんじゃね」となっていたでしょう。