すっかり出遅れてしまったが……結論から言えば、ID:hdSFtpxS氏が正しい。

「双子のパラドックス」は特殊相対性理論のみを使って解決できるし、「ウラシマ効果」は特殊相対性理論のみを使って説明できる。
前者は、双子の一方が途中で慣性系を乗り換えたという事実を見落としたことにより生じる見せかけのパラドックスでしかない。
後者は、往路と復路で慣性系が異なるということに留意した上で「同時刻の相対性」を適用すれば完璧に説明することができる。
加速度運動も重力も全く必要ない。従って、一般相対性理論も全く必要ない。特殊相対性理論のみで充分だ。

ただ、一般人は「慣性系」と言われても意味が分からないことが多い。何せ義務教育で習わない(文系だと大学でも習わない)から。
そこで、一般人向けの啓蒙書では「慣性系」という言葉は使えない。代わりに「Uターン時に必ず加速度運動をする」と説明する。
加速度運動をするのは一方のみなので運動が非対称である。だから、双子のパラドックスは解消し、ウラシマ効果が生じるのだ、
という説明方法を採る。はっきり言って、語弊がありまくりの誤魔化しなのだが、他に言いようがないので苦肉の策の方便だ。
物理学を学んで理解している者なら、「慣性系の乗り換え」の言い換えだと分かって笑って許すだろう。

と・こ・ろ・が・だ!世の中には、物理学を理解していないくせにシッタカし、この方便を方便と理解できず真に受けるバカがいる。
このバカ達が「加速度運動」と聞いて「一般相対性理論」に短絡し、「双子のパラドックの解決には一般相対性理論が必要だ」だの
「ウラシマ効果の説明には一般相対性理論が必要だ」だのの世迷言を垂れ流している。そして、さらに他のバカが真に受けて……
このバカ達の中でも特に酷い奴だと、「一般相対性理論が必要だ」と言っておきながら、その一般相対性理論による説明ができないw
結局、一般相対性理論を根本的に理解できていないのだ。よく居るのが「宇宙船も地球上と同じ1Gで加速すれば〜」とか言うバカ。
重力による時間の進みや遅れが「重力の強さ」で決まると思い込んでいる。そんなことは、一般人向け啓蒙書にも書いてないのに。
何のことはない、書かれてもいないことを自分の思い込みで空目して信じてしまっているだけなんだな。