>光速を超えると過去に行けるってそれどこ情報?
正確には、光速を超える粒子は座標系によっては過去に進み、これをうまく使えば
過去に情報を送りうる、という話だ。

一般向けには都筑卓司著「タイムマシンの話」(ブルーバックス)があるな。
初版はもう40年以上前だがいまだに色褪せない。2002年には新装版も出た。

光円錐の外側では時空の異なる2点はローレンツ変換によって時間の前後が入れ替わりうる。
(これはローレンツ変換から直ちにわかる)
光速以下でしか粒子が飛べない状況では光円錐の外側とは因果的に繋がりがないから
因果律が問題になることはないが、仮に光速を超える粒子(タキオン)があれば
これは光円錐の外側に飛んでいくことになる。ある座標系では時間を巡行する
タキオンが、別の座標系から見ると始点と終点の時間順序が逆になり、
終点より始点のほうが過去ということが起こりうる。これがタキオンは座標系によっては
時間を逆行しうる、という理屈。

タキオンが光速以下の粒子とは相互作用しなければよいが、相互作用しうる場合には
過去に情報を送ることができ、因果律を破ることになる