よくある間違い

「ダウンウォッシュと圧力差を合わせたのが揚力」

流体力学では、扱えるのは空気だけで翼の力学には言及できず、ただ「壁」として見るだけ。
翼の運動量など考えていない。だからダウンウォッシュにより翼に揚力が発生している状況も
空気の状態で表現するしかない。で、それが、壁(=翼)に接する空気の「圧力差」。

流体力学では翼の揚力を「圧力差」でしか表現できないだけで
ダウンウォッシュが無くなるわけではない。
実際の風洞実験で揚力が発生している時の翼周りの流線を見ると、
翼の後ろの流速ベクトルは下向きの成分を持つことがわかる。