物理学は、自然現象を統一的に説明できる枠組みとして作り上げた、数理モデルに過ぎない。

アインシュタイン自身、自分の作り上げたモデルに不満をもっていたため、晩年は相対性理論
の書き換えもふくめた統一理論の研究に没頭していた。

今のところ、一般相対性理論の枠組みでは、重力は時空の歪みとして表現されているものの、
重力はなぜこれほど弱いのか、なぜ引力としてのみ作用するのか、様々な謎は残されている。
こうした謎を明らかにできる新しい理論の枠組みが登場するのも、もう時間の問題だろうと思う。

日本の大栗博司博士たちチームの研究では、時空を構成する要素が量子もつれではないかと
いうことを示唆する研究成果が去年発表され話題となった。
相対性理論を超えた統一理論への足がかりとなりそうな研究は、現在も進行している。

量子もつれが時空を形成する仕組みを解明〜重力を含む究極の統一理論への新しい視点〜
http://www.ipmu.jp/ja/node/2175