60-61ページより引用:

この要請でいう確率(probability)とは、
図3.1のように「全く同じ状態 |\psi>を用意しては、物理量Aの測定を行う」という実験を、
独立に(つまり、ひとつの実験が別の実験の結果に影響しないように)N回行った時に、
P(a)=\lim_{N\to\infty}(N回のうちで、測定値a_\psiがaであった回数)/N  (3.122)
で定義される。従って、上の要請は、いくら個々の測定値がばらついても、
この式の右辺は定まる(一定値に収束する)ということも主張していることになる。
その上で、実験から得られるデータa_\psiによって(3.122)のように定義された確率を、
理論的に予言するための計算規則を(3.118)で与えているので ある。