>>24
初代ウルトラマンでは二つの肉体が一つの命を共有している
それぞれが同時に出現することはなく、ハヤタがいる時はウルトラマンはいない
ウルトラマンがいる時はハヤタはいない、といった具合だ

じゃあ現れていないもう一方の肉体がどうなっているのかは明確に描かれていなかったしその説明もなかった
仰るようにハヤタがペーターカプセルを点火してフラッシュビームを焚くとウルトラマンが巨大化しているような映像が描写されてウルトラマンが出現する
そこで描かれているのは「ウルトラマンが出現した」事だけであって、ハヤタがどうなったは分からずじまいなのだ
自分も本放送時は小さかったので途中まで「ハヤタがウルトラマンを呼んでいるのだ」と思い込んでいた

後年の飯島監督の言によれば「ウルトラマンが現れたらハヤタの肉体はその辺に転がっているはずなのに誰もその設定に準拠していなかった」ということだがこれも眉唾である
もしそうなら飯島監督自身が脚本も担当した最初期のエピソードでそれを描いているはずなのだ
それがシリーズ中で唯一描かれたのは中盤の飯島監督担当作「科特隊宇宙へ」だけだ

ウルトラセブンではセブン=ダンであって命も肉体も一つなのでこういった矛盾は解消された
変身プロセスもダンがみるみるセブンに変貌していくところが映像で説明的に描写される
この辺はウルトラマンでの反省が生かされた形だろう

後発の作品と比較して初代ウルトラマンがどこか神々しいのはこういった設定的に不十分で謎の部分が逆に神秘的な印象を与えている側面もあると思う
そういえばハヤタとウルトラマンの遭遇シーンは何処かオカルトチックでもあった