太平洋戦争末期にいわゆるゾルゲ事件というのがマスコミにも取り上げられた。
それはドイツの新聞記者という名目で来日して住んでいて日本にあったドイツ
大使館でも館員となっていたリヒャルト・ゾルゲは実はソ連の工作員であって、
日本でスパイ網を築いていた中心人物であり、その協力者としてたとえば
元朝日新聞主筆で近衛内閣のメンバー、満鉄の役員となっていた「尾崎秀実」
などを通じて戦前から日本の政治に工作し軍の動向をソ連に流していたことが
判明したからである。戦争中の当時としては驚愕の大事件であった。

多分、ドルゲはあの時代に少年だったさいとうたかをの頭にあった
であろうゾルゲ=悪のスパイといった観念から名前をもじったもの
ではなかったかと思う。