「ゴジラ対コング」は「思てたんとちがう!」ということでした。
この映画は「GODZILLA」(2014)、「キングコング:髑髏島の巨神」(2017)、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(2019)に続くモンスターヴァースシリーズということでした。
前作でキングギドラさえも倒し、地球の怪獣王になったゴジラ。で、その後TVで「キングコング:髑髏島の巨神」をTVで見たのですが大丈夫か?コングってただの猿やん。どう考えても怪獣の王に対抗できないんじゃないのと思ってしまいました。まあ作中の年代的には髑髏島の巨神がかなり古いのでその間にすげーパワーアップしたんでしょうね。
まず最初に驚いたのはアメリカ人のゴジラに対する態度が変わってること!あれだけゴジラに信頼を置いて近づいたり、セリザワ博士なんてゴジラを信じて命まで捨てたのに手のひらを返したようにゴジラを警戒してる。まあそれにはゴジラがエイペックス社の工場を破壊したという事件があったからなのですがコングという更なる人類の味方が出てきた以上まあそうなるかなという感じの掌返し。
そのキングコングの方は髑髏島で人間によって飼われてる状態で人間の少女ジアと心を通わせている。いやー美女好きのコングがロリコンになったって感じ(笑)。
今回の映画では人間サイドでは2組のチームが活躍します。
まず、地球空洞説を信じる科学者ネイソンがエイペックス社の依頼で地下空洞にあるモンスターたちのエネルギー源を求めて地下空洞を探す旅に出ます。コングに案内させるためにジアそして彼女の保護者の言語学者アイリーンと共に。
地下空洞に向かう途中洋上で襲いかかるゴジラと一線を交えるのですが個人的にはここが一番見ごたえのあったところでしたね。
で、なんでもコングとゴジラは太古からの永遠のライバルであり出会えば決着を付けずにはいられない関係なんだそうでそれを阻止するために人類はコングをゴジラの目からかくしていたんだそうです。
ネイソンたちは何とか地下空洞にたどりつきそこでコングは彼の先祖たちの遺跡に触れ斧のような武器を手に入れます。
もう一方では成長した前作のヒロイン=マディソン・ラッセルはゴジラを信じていて同級生とともに「大怪獣の真実」をネット放送するバーニー・ヘイズと3人でエイペックス社に潜入し真実を確かめようとします。ほんと今回の映画はご都合主義満載でこんな素人3人に容易に占有されるエイペックス社のセキュリティ甘すぎだろ!

そして彼女たちは香港のエイペックス社で彼らが秘密裏に研究していた対ゴジラ兵器=メカゴジラを目にするのです。
はい、これが本来はこの映画の隠し玉だったはずのメカゴジラです!当初5月14日公開だったので公開日に情報解禁され翌日にバンダイから玩具のソフビが発売される予定だったものが映画が延期になってしまいそれでもソフビが発売されその情報がネタバレになってしまったという(笑)。
そしてメカゴジラを目指してゴジラがエイペックス社に襲いかかります。そんな中でゴジラは地下空洞に向かって熱戦を吐きます。このシーンがまあけっさくで熱戦で穴が開いてその向こう側からコングが見ているという絵面・・・なんかサバンナ八木の「ブラジルの人聞こえますかー」のギャグを思い出してしまいましたよ(笑)。そしてコングは地下空洞から香港へやってきます。
やがてメカゴジラは地下空洞のスパイから送られたゴジラのエネルギーを得てパワーアップして暴走してしまいます。今回の映画で小栗旬がハリウッドデビューしてるのですがセリザワ博士の息子というよりはこのメカゴジラのパイロットの役です。メカゴジラの操縦システムは前作のラストで手に入れたキングギドラの頭を研究し作ったテレパシーシステムになっているのです。いやほんとこのセリザワくんもっと活躍するのかと思ったらメカゴジラが暴走してしまって白目向いて倒れてるだけどいう・・・・小栗旬の無駄遣い!演技できる俳優さんなのにねえ。
で、このメカゴジラがめっぽう強い!コングとゴジラ相手にまったく引けを取らない。いやー人類の科学力も捨てたもんじゃないね。これがあれば怪獣に充分対抗できるじゃん。
まさにゴジラVSコングというよりゴジラ・コングVSメカゴジラって感じになっちゃってる。最後はゴジラの熱戦をコングが先祖の斧に集めるという予期せぬ連携技でメカゴジラを粉砕します。
で、このあとの展開がほんと思てたんと違う!
睨み合うゴジラとコング!「やるんかい!」「そんな武器使うなよな!」「おう、捨てたら!」「やるんか!」「やるんかオラ!」と果てしない威嚇合戦。
突然「ほな、今日はこれくらいにしといたるか。」とめだか師匠ばりにゴジラがいきなり振り向いて去って行ってそれを見守るコング・・・・・

えーーーっ!決着がつかんのかーい!