生きているにせよ死んだにせよ、ピーターはジョーの前から消えたという事なのだろう。

ラストだが、タイトルマッチの看板が無残に破られて倒れていたから結局試合は流れたと見るのが妥当では。
最後に晴れやかな顔で淳達の前から去って行くジョーというのは満田監督による改変。
台本ではピーターを失って街に出たジョーの耳に、子供達の元気な声が遠のいて行って終わるというもの。

希望を感じさせるラストか、切なさの残るラストか、どちらにしてもあの結末は「ボクシングと決別したジョーの新たな人生」を暗示していると思う。