「赤影愛と復讐」と「仮面と生きた男」の出版が失敗だね。彼のインタビューをもとに
作られているが、話が生々しすぎる。話しているうちに聞き手を満足させようと
話を誇張するし、強がるだろうが、聞き手がそのあたりを解っていない。
彼が、赤影後日々どんな目にあったか、それから少しずつ精神を病んでいく経過、
最後の自傷行為(女性ならリストカット、男性なので卑猥な話で、自分と赤影の
イメージを傷つける)。
あの卑猥な話だって、業界の人は女性を口説くときによく使う手だ。しかし活字に
してしまうと、読者の中には拒絶反応を起こす人もいる。
結婚離婚の話も事実とは違う(仮面の忍者赤影と四柱推命で検索)、
熱血刑事や教師役で出演した話も京本政樹の話で、赤影以降
坂口さんはほとんど干され状態。そんなレギュラーは持っていなかった。
販促の話もウルトラマンエース役の人の話で、彼はそんなに潤っていなかった。
女性関係も、他の有名スターもすごい。女性関係とは、相手のあることで
相手がイエスと言ったから成り立つ。当時は男性にのみ責任が帰せられたのか。
今は男女平等。女性も責任を負う。
だから、もう少し読者が彼に同情を感じるように編集すればいいのに、フィクションを
変に挟んだことで、共感を得られにくくなった。