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司会人生50年 玉置宏

「一週間のごぶさたでした。司会の玉置宏です」−。
この名フレーズで人気歌番組「ロッテ歌のアルバム」の司会を二十年、千回にわたって続け、
その後もテレビ、ラジオなどで活躍中の玉置宏の司会人生が、五十年を超えた。
司会者の代名詞的存在でもある玉置は現在、かつてのスター歌手らと
「歌のアルバム−同窓会コンサート」を全国展開中。玉置の半世紀にわたる司会人生とは−。

「『ヤングマン』(西城秀樹)の時は総立ち、『いつでも夢を』(橋幸夫)や
『また逢う日まで』(尾崎紀世彦)でフィナーレの時も合唱で盛り上がってます。
皆さん、青春時代にタイムスリップしているんですね」

どこへ行っても盛況な同窓会コンサートが始まったのは、「歌のアルバム」の企画CDが出た二〇〇三年春。
“同窓会”も四年目に入ったが、玉置がアナウンサーになった一九五六年から数えて今年が満五十年。半世紀にわたって番組を仕切り、イベントをもり立ててきた。

「実家がやっていた商売は向いていないと思って」、大学に来ていたアナ募集に応募、七次まであった超難関の試験を突破して文化放送へ。
ほどなくフリーに転身し、五八年に始まった「ロッテ歌のアルバム」の司会を担当することになった。

二週目から「一週間のごぶさたでした」を使ったが、「これは漫談の牧野周一さんがラジオで使われていたのをいただいたんです。
もちろん本人の許可をもらって。定着するまで三年くらいだったでしょうか」。

TBSで始まった番組は次々とネット局を広げ、橋幸夫、西郷輝彦、舟木一夫のご三家らスター歌手も育っていった。
七七年八月、番組の千回を機に勇退。「当時四十代半ばでしたが、ほっとして安堵(あんど)感がありました」と振り返る。