>>314
長谷川一夫は、かねてより舞台で歌舞伎のチョボではなくて文楽の大夫さんに義太夫を語ってもらいたがっていた
で、遂に大夫さんからOKが出て大喜び
ところが「こうしておくれやす」と注文つけたら、大夫さんは「へえ」と返事はするんだど、全然変わらない
伝わっていないと思って何度説明しても同じ
「いや、そうやのうて」と言いかけて、気がついた
依頼を引き受けて、文楽の大夫と歌舞伎役者の地位の違いを思い知らされていたのだ
それから長谷川は何も言えなくなった