原節子をおおいに語ろう Part.15
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過去ログは、「原節子をおおいに語ろう Part.13」です。 原節子に関しては、まだ話したいこどが多くある。外の関連スレー「原節子を大いに語ろう Part.14」と「紀子三部作ー晩春・麦秋・東京物語」にも目を配りながら、ゆっくり進めていこうではないか。 原節子 1920年6月17日〜2015年9月5日。享年95歳。今年は生誕100年に当たり、神保町シアターや国立映画アーカイブで映画特集が上映予定。いろいろと情報交換なども、していこう。 神保町シアターの原節子特集は、8月28日から始まる。4月にもあったが、1週間でコロナでつぶれいる。俺は何本かはみにいきたい。 今年4月、神保町シアターで「女医の診察室」を初見。原節子がかつての恋人ど抱き合うシーンがあり、ヒェー 驚いた。相手が、もっと若いひとが良かったな。上原謙だもの。 原節子のキスシーンで、ドキドキするのは三橋達也とのキス。自分がされたみたい。激しいキスシーン。でも、ソフト化されていない。 原節子は、久我美子ともキスをしていたな。「女であること」。DVDを持っている。 晩春はケバ過ぎ。
東京物語はカマトト過ぎ。
麦秋が最も自然体で一番いい。 麦秋が一番好きという人と、晩春が好きという人が分かれるね。世界的には、「晩春」の方が評価は高い。 麦秋で、紀子が友人たちとはしゃぐシーンが外国人にはピンとこないのでは?
日本人には「あるある」場面だが。
それと、本人同士の会話なしで結婚が決まってしまうというのが理解できないのかもしれない。 はしゃぐシーンは、字幕があるから理解できると思うな。同姓の特色か。 「麦秋」のガールズトークはコメディだな。「秋日和」では、中年のさんバカトリオが引き受ける。 麦秋のガールズトークが大好き。淡島千景は、この映画の彼女がとてもいい。独身だったのか。 淡島千景は、松竹から東宝にいったのかな。学年では、原節子より3年下か。 淡島千景は、「大番」のような役柄も悪くはないが、やはり原節子との会話のようなトークが似合うと思う。 淡島千景は洋服も和服もいける。原節子もそうだ。でも田中絹代は洋服は、似合わないな。 近代的、モダニズムの世界というか、田中絹代は顔がいかにも日本風なんだな。若い頃は可愛い人形タイプ。 田中絹代は原節子とは、共演は少ないね。1本くらいか。 今日9月5日は原節子の忌日。2015年に95歳で死去。あれから5年が経過した。メディアでは11月25日に分かり、3か月近くが経っていた。108作あるいは112作に出演。人により出演作に差がある。「伝説の女優」は原節子しかいない。 9月中は、神保町シアターで原節子特集をやっている。一度いったよ。上映中もマスクして欲しいといわれる。「愛情の決算」は観に行きたいな。 「白痴」「女であること」もやるね。ビデオ持っているけど、映画館でみると、また違うんだろうなぁ。 原節ちゃんは、引退してからの半生。何を考えていたんだろう。最後まで付き合いのあった女優は、後輩の司葉子だけみたい。あと、結髪の中尾さんという人は、生涯の親友だったらしい。 国立映画アーカイブでも、原節子特集をやる予定。三船敏郎が終わってからか。共に生誕100年だな。 >>23
日本誕生は同じシーンに出ないから共演とは言いにくい 同じ映画に出ただけか。「日本誕生」。
からみはないね。 原節子と池部良、三船敏郎は歳も近いし、同世代。もっと共演がみたかったね。 小津映画の特色。1.最初に景色を写す(山、海など) 2.洗濯物を干す光景 3.電車(列車)が、必ずといってよいほど登場する。←名作ほど。 晴れた日に洗濯物を干すシーンは、幸福をかんじるな。 つべに、最近原節子の映画が増えた。
1.「田園交響楽」ー英文、
2.「颱風圏の女」
3.「安城家の舞踏会」、「誘惑」など。 「ふんどし医者」(1960)を昨夜、神保町シアターでみた。結構面白いよ。監督稲垣浩は、日活時代に山中貞雄が原節子を「河内山宗俊」に抜てきしたのをみて、地団駄を踏んだそうだ。原節子と撮りたかったんだろうな。 「ふんどし医者」に、菅井きんが村人の1人ででていた。存在感があるね。 夫を支える妻の役は、原節子に似合うね。森繁が主役で、夫についていく。博打が好きな妻って、何よ。最初は山村聰が好きで、長崎から追ってきたのか。 森繁の判断ミスで、自宅がめちゃくちゃにされてしまう。それで、東京に出て行こうとしたら、東京では夏木陽介の半五郎が欲しかった。そこで、島田宿に残る森繁・原節夫婦。 稲垣浩は、もう少し原節子と撮って欲しかったな。「日本誕生」や「忠臣蔵」では、出番がわずかだったな。 稲垣浩は山中貞雄らと日活にいたよね。
〜組とか、いっていたな。 「愛情の決算」(1956.3)〜原節子35歳。
不道徳な原節子。「聖女」のイメージは小津映画だったが、この映画では払拭されたね。 さぶりん(佐分利信)は、監督としても才能があったな。フィリピンの戦線の部隊にいたさぶりん、三船、小林桂樹、田中春男らの戦後10年も追う。 監督さぶりんは、俳優さぶりんを煮え切らない、カタブツの戦争の後遺症のある中年に仕立て、それを嫌う原節子は、私と同情で結婚したのねと責められる。ダンディ三船敏郎に傾くのは当然か。 「愛情の決算」には八千草薫が出ている。宝塚にいたから、東宝に入ったのか。新鮮だった。 小林桂樹は、映画の中では八千草薫と結婚しそうだが。でも、八千草薫は三船が好き、三船は原節子がすき。さぶりんは節子は、俺の妻だと宣言。 「愛情の決算」は、賀原夏子のシミーズ姿にどっきり。少し下卑た笑い。 賀原夏子には、変な色気があるね。焼跡のバラックでのシミーズ姿。原節子はそこまでしない。 「愛情の決算」ではさぶりんを捨てて、三船に走る節子。「誘惑」では、さぶりんと浮気をするね。 今週は、神保町シアターに行くぞ。今週末で原節子特集は終わりかな。 明日、鎌倉に行って鎌倉文学館で小津安二郎展をみて、川喜田映画記念館で原節子と山口淑子の特集を見に行く予定です。 原節子はもっと黒澤作品に出てほしかったね。黒澤と原のコンビは似合うと思う。もっとスケールの大きな世界的な女優になれたと思う。 原節子と山口淑子と森光子は、生誕100年。
三船敏郎も同じく。 川喜田映画記念館に行った。2回目。原節子が16歳でドイツに映画のキャンペーンに行ったとき、着ていた振袖があった。こんなに大きいとは。山口淑子のチャイナドレスは小さめだった。川喜田長政夫妻と2人の関係にも触れていた。 「田園交響楽」ツベで視聴
過去に仏映画ミシェル・モルガン主演を見てますが
原節子版も北海道に舞台を移して中々良かったです
ジイドの原作、先に日本の方が映画化していたのですね 「田園交響楽」は、俺もみた。最近、古い映画がつべにUPされていて、嬉しい。
俺の願いは、若草物語の翻案映画の「姉妹の約束」を、UPしてくれ。その原節子がみたい。 >>64
「姉妹の約束」見たいですね!
ビデオ化や放映有ったのですかね...
思い出したらミシェル・モルガンも生誕100年でしたは
1920年生まれは錚々たる俳優揃いですな >>65
「姉妹の約束」(1940)は山本薩夫監督。VHSにはあったが、発売終了。戦前の原節子の映画は、「田園交響楽」もそうだが、VHSでは発売された作品が多い。が、DVD化はしてないです。 >>66
情報ありがとうございます
VHSでは発売されていたようですね
確か両作品共、東宝の通販のみではなかったかな?
同行の志の方のツベUPを期待するしかないようですね >>67
あと、国立映画アーカイブで、11月から原節子特集があるので、ここではかかる可能性がある。全ての映画フィルムを収集しているので。 原節子は、西洋的な顔立ちから戦前は欧米映画の翻案ものが、結構あったね。代表的な映画は、レミゼラブルを翻案した「巨人伝」(1938)。彼女はコゼット。大河内伝次郎。今回の神保町でもかかったね。 「母の曲」(1937)も、翻案映画ではないか。山本薩夫監督。大ヒットした。警察が感動して、学生時代左翼活動をしていた山本を、緩やかにした。甘くなったというか。つべにあったな。 >>72
同意。あと、「嫁入り前の娘達」(1936)がある。これはドイツ映画の「制服の処女」の翻案物。これはフィルムが存在しないけど。 「東京暮色」は「エデンの東」の小津流翻案。
兄弟を姉妹に替え、翻案とは分からないようにかなり脚色しているが、実母の出奔にまつわる家族ドラマというテーマは同じ。 そのようですね。「東京暮色」は、結構好きです。神保町シアターの原節子特集が終了した。
あとは、国立映画アーカイブで、11月に期待しよう。 今日のニュースで竹内結子の訃報があった。
自宅で自殺か。40歳。残念だね。映画出演が、どれだけあったか不明だが、一線級の女優であり、大女優になれる才能もあったのに。ご冥福を祈ります。 竹内結子が長生きすれば、吉永小百合や原節子になれたかもしれない、という人がいるけど。どうかな。竹内結子の代表作や名作も知らない。小百合にはなれるか。でもサユリストのようなファンがいるか。原節子には小津がいたが…。 1960年代が終わり日本映画の栄光は消えた
吉永小百合はその消える寸前に出てきた最後のスター
言ってみればトキみたいなもんだ
それ以降登場した俳優は歴史には残らないよ 吉永小百合が歴史に残る?歴史に残る代表作名が思い浮かばんのだが。 俳優が歴史に残るかどうかは歴史的巨匠と組んだかどうかだからな
原さんの場合、小津・成瀬・黒澤・山中以外で残り得る作品がどれだけあるかな 原節子の場合、小津、成瀬、黒澤以外の名作には、「青い山脈」「安城家の舞踏会」は傑作だと思う。あと、自分の好みでは「お嬢さん乾杯」。戦前の映画では、「東京の女性」「河内山宗俊」「巨人伝」。昭和史を体現した女優だから、有名な国策映画も入るね……。 たけしの大ファンだったそうだから、北野映画に呼べば出演した可能性もあったかな ある評伝によると、原節子は小津より黒澤の映画を評価し、黒澤とのコンビを
期待していたらしい。黒澤も原を欧米の女優に匹敵する素材と評価し意思の
明確な自由主義的な女性像を原に見ていた。原も日本的な慎ましい女性でなく
西洋的で行動的な女優に憧れていた。あるところまでは黒澤と原は絶妙なコンビ
になりそうだったが、白痴の興行上の失敗で二人のコンビは潰えた。 その本は、「原節子の真実」ではないか。「白痴」は、現在は評価は上がっているね。当時の評論家は、どうも好かない人がいる。佐藤忠男は「わが青春にー」に感激したら、当時の評論家のコメントは前時代的といったもので、がっかりしたと。 >>82
義兄は、前後は名作の映画はないけれど、干されたから。それでも「智恵子抄」は、前後の映画では1番いいらしいね。ぼくは「美しき母」の方が好きだな。 当時のファンは原節子を慎み深い聖女に祭り上げ、それと相反する役柄を否定した
それが女優としての幅を狭める結果になった、ということかな >>86
前後→戦後が◯
>>87
あまり冒険はしなかったかな。「颱風圏の女」や「白痴」は例外でも、新鮮さを感じた。 四方田犬彦「原節子と李香蘭」を読むと、原節子がいかに時代に翻弄されたというか、戦前は国策映画に出ざるを得なく、戦後は民主主義を体現した女優として、ある時期は存在した。こういう女優は他にはいないな。 国策映画を観られる機会がほとんどないのでそういう実感がない >>86
「智恵子抄」は傑作
この価値が分からない輩は映画を論ずべきではない >>90
国策映画は、つべで少しはあるからみて欲しいな。「決戦の大空へ」は、朝ドラの主役のモデルが作曲してる。「ハワイマレー沖海戦」もあったね。他はどうかしら? 感動した人には悪いが、
「智恵子抄」はイマイチだったなぁ。
発狂してからの演技がちょっとわざとらしい。
作品自体も、岩下志麻版の方が出来がいい。
原節子には、もともとこの役は合っていないし、
夫役の山村聰との相性もあまり良くない。 >>93
「智恵子抄」は悪くはないと思う。ただ、演出がもう少し、何とかすればね。ある評論家は、戦後の久虎の映画では一番良かったといっているね。 久虎版の「智恵子抄」は、幸太郎と智恵子との夫婦愛の描写が弱いと思う。この点は、さすがに中村登はうまい。
心が壊れていく智恵子を見て、観客が感情移入するには、この時期の原節子には「か弱さ」が不足している。
はっきり言ってミスキャストだと思う。 智恵子抄は、人により見方が違う。原節子のは佳作だと思う。 「智恵子抄」がファン専用らしいということは分かった 「智恵子抄」については、岩下志麻の映画はみてない。今度みたいね。代表作の一つに挙げているみたい。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています