今だから話すが、大学のOBにこの映画に関わった(と主張する)映像関係者がいて、色々なこぼれ話を聞かせてもらった
それによるとどうやらもう一つのエンディングが構想されていたようなのだ
採用された脚本はご存知の通り、未来人深町が和子の通う薬学部に現れると言ったものだったが、
もう一つのアイディアは、ゴロちゃんの醤油屋に嫁いだ和子(和服)が庭先で仕事をしている際、振り返りざま深町に激突、
「この辺りに温室のある深町さんのお宅はありませんか?」と尋ねられる

「ああ、それなら…」和子が丁寧に道を教えるとゴロちゃんが作業場から顔を出し、「誰だい?」と怪訝そうに見つめる
深町の後ろ姿を見守る二人に一瞬の沈黙があったものの、ゴロちゃんは「さぁ腹減った、メシメシ!」と陽気に笑って和子と古びた家屋に消えていく…
〜エンドロール〜

と言ったもの




信じるかどうかは貴方次第