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シナリオに連載中、渥美マリの回は「やべえな、コレ裁判沙汰になるんじゃねえか」
とドキドキしながら読みましたw

『ピンク映画史』 二階堂卓也・著
1960年代から90年代まで、ピンク映画会社の趨勢が追っ掛けられているのは貴重。

・ピンク映画全盛期の60年代後半には、関西にも製作プロダクションがあった
・新東宝興業は1980年代まで大阪に本社を置いていた
・ミリオンと大蔵は手を組んでいた時期があった
・日活はロマポ開始前に小川欽也を招聘して成人映画を作っていた。
・東映は子飼いの監督に成人映画を作らせたが、次第に向井寛など外部のピンク業界
 に委託し、1970年代後半にはとうとう「荒磯に波」ではじまるピンク映画が誕生

などはこの本を読んで初めて知った。監督や俳優、作品にスポットが当たる事があっても、こういうあたりは地味過ぎて調べられていない事が多いので貴重。
(逆に言えば、監督論が書かれているのは若松孝二と向井寛ぐらいで、女優・男優の
筆者のお気に入りらしい清水世津に言及される位なので、その辺に期待してる人にはガッカリかも)

「ピンク映画いろは歌」など作者の思い入れが強すぎて噴飯ものなパートもあるし、
ここ最近のピンク映画事情はヘベレケすぎてアレなのだが、
60-80年代のピンク映画を体系的に知るには結構貴重な存在。