all about 小津安二郎 2
前スレ
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ということで、よろしくお願いします。 >>552
それ同じこと思って調べたら1930年の電化時点ですでに横須賀線東京〜横須賀で68分、鎌倉は1時間切っていて
今とほとんど変わらない。当時は品川横浜間が東海道線と同じルートで今より距離が7km程短かったこともあるけど
新幹線や高速化した列車以外の在来線区間は昔も今も所要時間の差はなかったようだ。 >>554
なるほどありがとう
1時間だと気軽に行く場所かどうかが別れる1番微妙な時間だな
何故かと言うと私も以前千葉県住みで東京まで気軽に1時間かけて行ってたから
そして千葉から東京への電車がすごい混んでる 川端康成も東京まで仕事で通ってた事あるが
ずっと座って本読んでるよね源氏物語とか
戦中戦後と60年代のはず
大日本何とか会読書クラブみたいなのとかペンクラブ
石原慎太郎が川端と三島の「みずうみ」評について話したのも東京行電車の中 里見弴 小津映画原作集-彼岸花/秋日和 (中公文庫 さ 55-2)
こんな本出てた >>555
逆に当時だと銀座行かずにどこで買物食事するんだという問題がある 鎌倉って金持ちの住む街らしいし飲食店あるんでは
そんなに田舎なの? ちょいと銀座までという感覚は鎌倉の一般人ではなく小津のような
鎌倉文化人の感覚なんだろうと思う。
小津の日記読んでもちょっとした会合や食事で頻繁に鎌倉~東京を行き来してる。
逆に至近の横浜に行ったという記述はあまりないし映画でもあまり見られない。
お気に入りの岸恵子と酔っぱらって横浜の路上に大の字になって寝たなんて話はあるが。 やっぱり杉村春子が出てくるとそこだけ杉村春子劇場になるな
先生と呼ばれるだけある 笠さんが杉村さんに舞台と映画と掛け持ちは大変だからもう映画一本にしたらどうです?
と言ったら舞台は辞めません。辞めるのなら映画を辞めます。と血相変えて怒られたって話が好き。
いかにも笠さんらしいエピソードだが舞台に命かけてる人にそれ言ったらアカンよ笠さんw 仲代達矢もそうだけど、自分のidentityはあくまでも「舞台の役者」なんだとおもう。
千田是也のように「映画出演は舞台につぎ込む金を得るための方便」と開き直るのも、映画ファンからすればどうかと思うが。 それでもスターさんよりは真面目に映画に取り組んでるけどな
岸恵子さんとかさ 名前のクレジットに〇〇座て付く人大体演技上手いバイプレイヤーだよね 東京物語のときの中村伸郎ってジャニーさんに似てるよな 香道のマークよく出て来る所がオシャレだね
今小早川家の秋見てるけど他が東京か鎌倉だから珍しい感じ どの作品も結構あんたあんたって言ってるな、目上の人にでも、あの時代は失礼な言葉使いではなかったんだろうか 貴方と漢字で書くと敬っているのが分かるな
貴様も同様 アンタって言い方は戦前生まれの母親が親しい女友達によく言ってたから違和感なかったが
秋刀魚の味で吉田輝雄が先輩の佐田啓二にアンタと言ってたのはちょっと驚いた。
あの辺の感覚は当時の人に聞いてみないとわからないが先輩後輩の間柄でも
特に親しく気兼ねない関係ということを表すセリフだったのかな。 >貴方と漢字で書くと敬っているのが分かるな
貴方はアンタとは読まんだろ OZU読んでたらのっけから小早川をこはやがわと振ってあった
間違ってるじゃねーか 小津作品で一番暗い作品はどれですか?東京物語は暗かった 一番などという絶対評価はない
印象なんか感じ方でどうでも変わる
その日の気分でコロコロ変わる 「突貫小僧」これまで家庭用に編集された9.5ミリ短縮版しか確認されてなかったが、新たに16ミリ短縮版が発見された。より鮮明な上、新シーンも含まれている。 小津安二郎の創造的な模倣という点で言うなら、小津とはまったく異なる角度から、現代日本の家族の歪みを描いた黒沢清の傑作、『トウキョウソナタ』(2008)における“小津の盗み方”、あれこそが小津の手法を応用し、自家薬籠中(じかやくろうちゅう)のものにする、ということだろう。
一例のみを挙げれば、家族4人を2人ずつ、食卓を挟んで互いちがいに正面を向かせて(つまり視線が交わらない対角線上に)坐らせ、しかも彼、彼女らを小津とは違い、かなり引いたカメラでとらえた画面には、小津映画をユニークに応用した黒沢清の独創性が鮮やかに刻印されていた。
つまるところ、小津に敬意を表しつつ「未来への希望」といったモチーフを添加したにせよ、「いかに撮るか」という勘がすっかり鈍ってしまっている山田洋次には、壊滅的な映画しか作れなかったということ――それが、お世辞にも熱烈な小津の崇拝者とは言えぬ私の、
本作『東京家族』を見ての率直な感想である(普通の映画ファンをなめてはいかん、ということだ)。
それにしても、小津作品の志げ(杉村春子)がみごとに体現していた、今日のわれわれの多くの生活ぶりとリアルに重なる、自分の生活で手いっぱい、というせかせかした感じを前面に出した冷淡さ、ドライさ(ただし絶妙なユーモアを含んだ)が、中嶋朋子扮する滋子には、まったく感じられない。
これは役者の力量の問題である以上に、やはり山田洋次の演出力、演技設計が衰弱しているからだろう 是枝監督も海外で小津の事ばかり言われいい加減ウンザリしてると思うよ。
小津の影響は少なからず受けてるだろうけど家庭劇を撮る日本の映画監督が海外で評価されれば
必ず小津のこと聞かれるだろうからね。 神奈川文学館の小津安二郎展は見応え有りましたね。
松竹にはこれぐらいのものを常設で見られるようにして欲しい。 嫁ぐ日っていう映画に
大磯松竹映画館がロケで出てきて側に早春の看板立ってた
貴重なもの見れてわ 6月21日(水)
生誕120年 小津映画を彩るスターたち
「有馬稲子 山本富士子 岩下志麻 笠智衆」
徹子の部屋
生誕120年とは知らなんだ
なんか祭やってくれないかなぁ >>589
衛星劇場で観ました。吉村公三郎監督ですが小津作品のようでした うんうん。
コクトーは芸術、ゴダールはハッタリ。
タルコフスキーは芸術、ゴダールはハッタリ。
フォードは芸術、ゴダールはハッタリ。
小津は芸術、ゴダールはハッタリ。 皆好きなことやってるだけでゲージツも張ったりもないと思うけどね フォードはともかく、小津は少し過大評価され過ぎだな
画面に動きが無さ過ぎる
それが “ウリ” だが、退屈だ 小津を模倣した映画だとあまり俳優を動かさないけど、小津映画の俳優はよく見ると結構動いてる
セリフの途中で少し上半身の傾き変えたり手の位置を変えたり
動きに無駄がなさすぎて、ぎこちなく見える 動きなんかなくても
全ッッッッッッ然 退屈じゃないんだけど 上岡龍太郎が冒頭コメントで「小津安二郎の良さが最近分かるようになりました」と言ったら、ゲストの大島渚が登場するなりそれに噛みついて
「厚田雄春なんて人は晩年は好々爺みたいに振る舞っていたけど、僕はあの人にパン棒で何度も頭を殴られた」と、上岡にとっては理不尽な抗議を展開。 「父ありき」はGHQから検閲を受け特定のシーンがカットされましたが、ロシアにある保存機関で検閲前のフィルムが見つかりました。
こうした中、松竹は4K映像でオリジナルに近い形に復元したということです。主人公が「正気歌」を吟じる場面や「海ゆかば」が流れるエンディングなど、カットされた内容が含まれています。
国立アーカイブの研究員は「小津が、戦争とどう向き合ったのかを伝える作品をオリジナルで見てもらうことは意義がある」と話しています。 WOWOWで11月に小津安二郎ドラマやる
その月だけ契約するか 「麦秋」で爺ちゃんが孫の足の爪切りをするシーン
おとなしくしたご褒美に飴玉?を与えていた
手も洗わずに…
当時は普通だったんだろうか >>609
そのシチュエーションがのちに回収されているかどうか考えてみよう
これで答えが出ないようならあんまり映画を観るという行為に向いていないんじゃないかな 横からだけど同じく「麦秋」から
昭和一桁生まれの祖母いわく
上司役の佐野周二のお酌を左手(片手)だけで受けて飲んだ
その時、右手は肘を延ばしたままで手の平は畳か座布団についていた
祖母「ちゃんと両手で受けなきゃ失礼よ」
次は徳利を持って佐野周二へお酌のお返し
右手(片手)だけでお酌していた
祖母「あらら!両手でお酌しなくちゃね」
お茶碗の持ち方、劇中で何度か出て来た
親指以外の4本の指を揃えず、開いていた
祖母「あ~ら残念だわ!キレイな女優さんなのに」
原節子さん、所作もキレイで好きな女優さん
祖母と同じように感じたのも事実
私は決してアンチじゃありません
祖母の指摘箇所は小津監督の指示なのかと分からぬままなんです >>611
その通りだと思うんだけど小津監督の演出の意図を推測すると
不意に上司に挨拶に行くように急かされ尚且つ突然駆けつけ一杯的なことになってマナー云々が疎かになった慌てた状況を表現する演出
或いは少しトウが立った年齢ではあるがあくまでプロの酌婦ではない素人の女性であることを思わせるための演出
こんなところを推測したが本当の所はもっとシンプルにそのほうがキャメラから覗いて自然に見えたってくらいの事だろうと思う。 東宝が権利持ってる作品以外は晩春以降の作品は全てBDになってると思うので「長屋紳士録」や「風の中の牝雞」もBD化してほしい
一番BD化してほしいのは戦前の「戸田家の兄弟」、「非常線の女」 東宝はようやく、てか今ごろ浮雲や西鶴一代女をBlu-ray化だし、小津のカラー作品4K化ブームに完全に乗り遅れる形にはなるが、まずは小早川家の秋を4Kリマスター版でリリースが義務だろうな >>612
どうもありがとう
その様に解釈します
ドラマの木下恵介アワーから木下作品の映画を観始め
今は小津作品を少し観始めたばかり
今では見る事の出来ない昔の風景や美しい言葉づかいに目が離せません >>615
小早川家、コンテンツで購入したけどハイビジョン画質なのよね
修復しなくてもBD化すれば自ずとハイビジョンになる
あと宗方姉妹はいまいち良さが分からない
戸田家の兄妹は私も好き アマプラの松竹チャンネルに新しい映画入ったなと思ったら吉田喜重だったわ
この人は秋田温泉みたいなどうやっても面白くなる題材でも面白くなかったからそれ以来避けてる 原節子ってキャリア終了まで東宝に所属してたの? 東宝争議で一度、新東宝に移ってその後フリーになった印象だけど再度東宝に戻ったんですか? 早春はやっぱ岸さんかなぁ
小津が岸君は身持ちが悪そうなところがいいと褒めていたが
岸恵子が結婚してフランスに渡らなければもう何本かは岸恵子主演で撮っていたはず
どんな映画になったか観て見たかった 一見岸惠子は原節子系のクールな印象があるんだけど、実際は鬱な情念にシフトする演技のダイナミズムに凄みがあるんで、小津にとっては扱いにくい女優な気もするな 海軍学校の生徒たちの世話をする料亭のおばさんを演じた原節子の映画があったと思うのだがタイトルを思い出せない
戦意高揚映画なのにもの悲しくていい映画だった
のちに久世光彦が似たようなドラマを岸惠子主演で撮っていて、もしかしたらそっちとごっちゃになっているかもしれない >>627
戦時中の映画なら、原節子はおばさんじゃないだろう。
たぶん渡辺邦男監督『決戦の大空へ』。弟が予科練生のお姉さんじゃないかな。
英百合子が母親役で、家が予科練の外出日に生徒たちがやって来る倶楽部で…っていう。 >>628
何かそれっぽいかな
原節子は劇中おばさんとか呼ばれていた記憶があるんだが、そこが久世光彦のドラマの記憶と混同している部分かもw >>629
すまない。気になって『決戦の大空へ』観直してみたら、おばさんて呼ばれてた。
予科練の生徒は倶楽部の世話をする女の人を「おばさん」て呼ぶんだって。
言い訳になるが、随分前に観たんでまったく忘れていた。
あなたの記憶は正しかった。こめんなさい。 なんだ こめんなさい ってw
ごめんなさい だ m(_ _)m いやあ
俺もタイトルが判明したのならと思い確認してみたんだけど、たしかにこれだと思った一方で、昔観た印象とは全く違ったことに驚いた
これって戦意高揚映画じゃないだろw
明らかに反戦メッセージが込められている
はじめて観たときは俺もまだ子供だったせいか、自らの命と引き換えに国を守る兵隊さんのヒロイズムが悲しいって話だと解釈していたんだけど、実際はその流れを止められない庶民の無力さの方を強く感じたわ
よく検閲通ったもんだな だよね。大きいおばさん英百合子が時折見せる儚い笑顔が特に印象的。 「秋刀魚の味」 やっぱ良いねぇ最後の寂しい背中はジーンときた
しかし今回見てて年寄連中がウィスキー原液をいつもちびちび飲んでるが昔は水割りの概念が無かったのかな、と思うしそんなに当時の日本人が酒強いとも思えない違和感を感じたな 小津や笠さんと同世代の自分の爺さんも氷も入れず小さいショットグラスでストレートでちびちび飲んでたわ
自分の世代だと水割りかロックで飲むことが多かったかな
ストレートで飲むのは山に行った時くらい そうか、そう言えば劇中で白物家電の冷蔵庫買うとかで父親方に5万円金借りてたなぁ(五万円って今でいう御幾らなのかな?)
元海軍艦長で横浜にある大手製造業工場の部長辺りの割と上流の家系でこんな感じの時代だものな
確かにウィスキーを冷えていない温い水で割っても旨くない、冷やすにも氷屋から一々氷を買わなければならない時代(必然的に「トリスバー」みたいな所でないと条件がそろわない訳だ) >>637
長男の嫁は嫁ぎ先で親と同居が当たり前だった時代に、アパートを借りて別居
佐田啓二は岡田茉莉子の尻に敷かれっぱなしな様子で、同居どころかそんは話も持ち出せない性格に思えた
同居すれば家賃も浮くはず
5万円は相当な大金だね この時代は女優に洋服か和服着せるかでキャラ付けがハッキリ出来てるよね
岡田菜莉子は洋服、志麻姐さんは和服
先駈けは溝口の祇園の姉妹なのかな >>638
冷蔵庫を買うのに月賦(あえてローンと書かないw)にしない
月賦払いなら親のスネカジリなんて思わないんだがね 和服で言うなら(ちょい役だけど)ちょび髭オヤジ北竜二の若き妻君じゃないかな
志麻さんは基本洋服だったろうに >>635
私はあれブランデーだと思ってた
ウイスキーってあんな感じで小さい瓶に注いで飲むもんじゃないよな、と思ってたから この辺りの時代は女性は洋服と着物その日の気分で使い分けて着るような感じだからそれが羨ましい
2023年の今に着物着てると珍しそうな目で見られる >>643
いやいやさすがにそれは逆でしょう
ウイスキーはショットグラスでブランデーは香りを楽しむための大き目幅広グラス 石川台な兄夫婦を訪ねた志麻さんの和服姿は綺麗だった 逆張り突っ込み待ちの流れが続いていたが、その件に関しては同意でいいわ 今日
晩春
麦秋
秋日和
彼岸花
のBlu-ray届いたが晩春だけ特別仕様なのね >>648
小津作品の初心者なら
「今日」ってタイトルもあるのねって思いそう
悪気はないよ…ゴメン 古いカラー映画をリマスターするといつも気になるのが緑色のチカチカするような輝度なんだが、彼岸花から試行錯誤した末の秋日和は、俺的にこれが正解に限りなく近い発色 Blu-ray買っても結局見るのはアマゾン内で購入したコンテンツだな
小早川家の秋もコンテンツだとハイビジョンだし 円盤買うメリット
有償リッピングソフトでフレームレートと画質の更なる補正強化が可能
PCで手間なくクリックで視聴出来るし良いことずくめ 茅ヶ崎美術館の小津展始まったけど行った人いる?
よくある総論概説的な展覧会ではなく作品の美術や監督の美意識ってテーマは好みだから
茅ヶ崎館の当主のゲストトークの日に行こうと思ってるけど
子供の頃小津監督と会ったことある当主から息子さんに代替わりしたんだな