【大物なのに】 木下恵介 【スレ立たない】 [無断転載禁止]©2ch.net
>>92
石井輝男のラインシリーズもピンポイントで「センチメンタルに湿ってくる」所があるん
だけど、三島先生的にはどうなんだろう。許容範囲なんだろうか。
政治的・思想的には石井輝男って木下恵介よりもずっと三島に近い存在なんだけど、
石井輝男の視点は三島より庶民的(あるいは通俗的)なんだよね。 >>93
木下先生のは口述筆記なんですよね
映画界のモーツァルトという評もあって
先生の頭の中ではもうすべての情景がイメージとして完成していた ほとんどの作品で、主人公に確固たる信念がないというのも特徴的ですね。
世の中に振り回される、お人好しで卑小な小市民がほとんど。
ヒロイズム皆無というのもある意味スゴイかも。
あと、登場人物がやたら泣きまくりますけど、ウエットというのとは
ちょっと違う気がするのですけど、どうでしょう?
「日本の悲劇」は桂木洋子対高杉早苗がひどくキョーレツで、 しばしば主役が望月優子であったことを忘れます。(ワラ
ああいうスサマジク嫌なタイプの女は、凡庸な男性監督が撮ると、
表面的で見下した感じになったり、妙にお色気むんむんになったりするのに、
木下恵介が撮る嫌な女は、とことんリアルで、 ウワー嫌な女だけでは済まされない奥の深さを感じます >>84
女、自分も見たけどつまらなかった。
結局名が残ってる映画が面白いのかな。 『破れ太鼓』観たけど、バンツマの顔芸とか東山千栄子の
モダンな画家が面白かった。
それにしてもウンコとカレーが出てくるとは・・・ 澁谷實は戦前、小津に次ぐ松竹の大御所で、新米の木下をさんざイビりまくった因縁があるんじゃなかった?
戦後は立場が逆転してさらに不仲に拍車がかかったという…
木下作品によく出てくる権威主義でわからず屋の頑固爺は、澁谷を筆頭とする気に食わない松竹の幹部連中達が念頭にあったのかも? >>99
「女の園」「日本の悲劇」「永遠の人」「死闘の伝説」などの、日本のダークサイドを描いた木下作品は一般には忘れ去られているが、
しかし傑作だと思う。
木下=お涙ちょうだい系 というイメージが浸透してしまっていて、これらの作品は映画ファンでないと食指を動かさない。
TVでも放映されないし。 >>102
ぼぼ同感だが「死闘の伝説」をその3本と同列に置くのは違和感あるな。
クライマックスの銃撃戦は、ちょっとやり過ぎだと思う。
あれで作品の質をかなり落としてしまっている。 >>103
「女」の大火災シーン、「笛吹川」の全軍玉砕潰滅シーンなど、木下は波乱のスペクタクル場面では演出のエグさが容赦ない。
「日本沈没」を撮っていたら傑作になっていたかも。 津川雅彦が日活から松竹に移籍して初作品が『惜春鳥』
だけどヒットしなくて、大船撮影所に衝撃が走ったそうだ 「女の園」撮影中のデコに「ありがとね。いままで私が此処までこれたのも
デコちゃんのおかげよ」
「花咲く港」から、ずいぶんと経ったけど「24の瞳」で一気に上り詰めた感があるもんね 死闘の伝説が好き
加藤嘉と加賀まりこと音楽カコイイ ↑東映移籍前でくすぶってた文太がホントにイヤな感じで怖かったわ >>102
暗いのも日本的な暗さなんだよな
その路線の作品をすすめても「やっぱ日本的なジメジメした監督なんだ」って突っ返されちゃうし
「風前の灯」みたいな毒舌家、皮肉屋の本性を活かしたブラックコメディをもっと撮って欲しかったな
ブラックコメディ作品をもっと撮っていたら喜八や森田経由で再評価も早まったのになあ >>92
三島先生はトロを連チャンで食って寿司屋を呆れさせたりと味覚に関してトンチキなとこがあるからな
「潮騒」もアイドルが脱ぐシーンありきで映画化されているし
とはいえ「ライムライト」と「二十四の瞳」評は一面では当たっているしタモリみたいな80年代的なサブカル、面白グループの幕開けを予感させる意見だな 「海の花火」観た
台詞がやたら早口で半分くらい聞き取れなかった気がする 木下忠司が出演した映画は「破れ太鼓」(1949).阪妻の主演のホームドラマ。
この年は「お嬢さん乾杯」という傑作があり、その後の作品 コメディ調
木下忠司は阪妻の息子役、長男が森雅之。森雅之が癖のない素直な役柄 木下恵介を尊敬する橋口亮輔の映画はホモネタばっかりなので笑うw 日本の悲劇 とっても良かった。
おふくろに会いたくなった。 ☆ 日本人の婚姻数と出生数を増やしましょう。そのためには、☆
@ 公的年金と生活保護を段階的に廃止して、満18歳以上の日本人に、
ベーシックインカムの導入は必須です。月額約60000円位ならば、廃止すれば
財源的には可能です。ベーシックインカム、でぜひググってみてください。
A 人工子宮は、既に完成しています。独身でも自分の赤ちゃんが欲しい方々へ。
人工子宮、でぜひググってみてください。日本のために、お願い致します。☆☆ 女の園見てたら、山本和子さんという女優さんがすごい美人で驚きました。毬谷友子さんのお母様と知って、二度びっくり。 >>120
え。俺は、毬谷の娘だというのはその書き込みで初めて知った。
他の映画ではまったく見た事ない人だが。
だからこそ、あの役に抜擢されたんだろうけど。
(岸恵子があの役を演じるなどという事は有り得ない)
しかし、あの役は不思議だよね。
木下は、共産党の事は信用してないけど、しかし手を組む事は有り得るし、「団結する」という事自体は重視していたという事なのか。 >>84
熱海市の火事は本物?みたいな雰囲気
水戸光子も暖流から離れた様な汚れちまった女の悲しみの様な汚れ役ヒロインに成り下がりましたね。小沢栄太郎はいつも同じでしたが カルメン故郷に帰る見たけど、キチガイとかメクラ、パンパンとかバンバンでてきて刺激的 少年期を見たけどとても良かった
もっと世に知られてもいいのに勿体無い作品だよ
最後の方のボートのシーンが特に好きだな
戦争反対者の息子と愛国者の息子が終戦を迎えて只の少年同士に戻ってゆく感じが切ない キノケキムービーの常連は全員ホモに見えてしまうあるある いろいろと役に立つ副業情報ドットコム
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L1AQM >>1
お涙頂戴狙いが見え見えの映画が多い、
チョイ左翼と言ってもいいが中途半端、
等の理由によりスレが続かない…… カルメンって廉価版(日本名作映画集)が出てるの?
たまにスーパーに売りに来るけど、なかなかお目にかかれない >>105
惜春鳥はゲイ映画ですね
5人で裸で抱き合うみたいだから 『惜春鳥』は、山本豊三の川津祐介への想いに毎度、泣けてしまう。 『初めてじゃない?木下先生の映画がヒットしなかったのは。
僕のせいで。それから撮影所の人たちの急に態度が変わってね。』 津川雅彦 >>128
木下恵介作品が「チョイ左翼と言ってもいいが中途半端」と見える者は、
黒澤や岡本喜八、深作欣二の作品までがそう見えるんじゃない?
「仁義なき戦い」の中で、
「天皇陛下までコロ〜ッと人間になってしまって、わしらこれから何していいのかわからんのお」
というセリフがあるが、
そういう言葉に込められた‘昭和世代の苦渋’が理解できない者は、
「ゴジラ」だって理解できないんだろうと思う。 野々村真と板東英二が出演してた「父」って映画知ってる人いるかな?
ラストの一瞬のカットが美しかった(?)よ。 おやじ太鼓
亀次郎はカミナリおやじ
最後はいつもうな重で上機嫌! 衝動殺人・息子よ、高峰秀子の母親役は本来なら八千草薫がやる筈だったみたいですが、相手役が若山富三郎だから、相手役を八千草薫が拒否したみたいですね〜 衝動殺人息子よ、見終わった
高峰さんあんまり知らないんだけど
凜とした佇まいが素敵でした
八千草さんだとちょっと弱いっつーか
甘いかな
ちょい役の吉永小百合や田村高廣は
友情出演的な感じなんですかね?
若山先生はこういう純粋で愚直な男性演じたら追随を許さないね
稚気があり色気もあり深みもあり…
泣かせようとする映画と思っていたけど
意外と淡々としてました
見てよかったです 木下恵介は、吉永小百合の事はあまり好きじゃなかったんじゃないか。
TVから映画の世界に戻った後には小百合ちゃんをもっと起用する機会があったはずなのに、積極的だったとは思えない。
小百合ちゃんについてだけでなく、末期木下作品で常連だったのは加藤剛だけ。
映画界からしばらく離れていた間に、かつての常連俳優たちは映画界からいなくなっていて、
孤立してしまっていた感が強い。 >>124
進歩派・山田洋次の『馬鹿まるだし』もキチガイが普通に飛び交うんですが。。。
言葉狩りというか自主規制は、映画よりテレビ界隈から出てきた発想でしょ。 「気違い部落」という映画が普通に公開されていた時代だからなぁ。
昔の映画では「精神病院」のことを何の差別意識もなく「気違い病院」と言っていて驚かされる。
もっとも「気違い」というのは「気が違っている」という意味だから、言葉自体には差別的要素はないんだけどね。洋画の「気狂いピエロ」では、わざわざ漢字を変換して過激に表現しているくらい。 >>146
映画はともかく、社会学のテキストとして結構重要>きだみのる『気違い部落周遊紀行』
ほんとマスコミはロクな事をせんわ(´・ω・`) 「気違い部落」は秀作との評判だから見てみたいんだが、このタイトルではさすがに無理か。
二重の差別だからなぁ。
専門chでは改題して放送しなかったっけ?
「やぶにらみの暴君」は「王と鳥」に替わってDVDも出てるよね。 >>147
「気違い部落」だと名指しされた地区の人々の気持ちも、ちょっとは考えるべき。
>>148
俺は40年近く前に見て、随分昔なんで記憶が曖昧だけど、
‘純朴な農民たちを微笑ましく見つめる’という視線が実は差別的な「上から目線」であるようなような感じがして、
それはまだチンコの毛が生え揃ってなかったガキの俺でさえ気になった。
村に逃亡した左翼学生を巡る会話で、「アカっていうのは顔も赤いのかの?」とセリフは記憶に残ってるが、
そのセリフを通して何を描きたかったんだろう。
こんな映画は、お百姓さんが見て楽しめるモノではないし、
そういうセリフに笑う都会の学生がいたら、そんな奴は糞だ。 >>149
生え揃ってなかったってことはチョボチョボとは生えてたん?
満年齢はいくつだったん?
木下スレだけに >>149
40年前ということは、1978年頃?
公開は1957年だから、約20年後に鑑賞したことになるね。
自主上映か何かかな?
言葉狩りが最も熾烈だった時代にこの映画を見れたことは僥倖というべきかな。改題してもいいから一度見てみたいな。 >>152
いや、地元の名画座の渋谷実特集で見たよ。他の名画座でも上映されてたと思う。
その特集での当時上映は「現代人」「もず」だった。
「現代人」は、「気違い部落」に輪を掛けて糞としか思えない内容で、ムカムカと腹が立った。
その名画座では常連だったんで、支配人に「ああいう単純な正義感を押し売りする映画は僕はダメです」と話し掛けた。
以来、渋谷実の映画は1本も見ていない。 澁谷實て、木下惠介とは犬猿の仲だっとか。戦前に木下をさんざん苛めたとかいう話だったよな。
澁谷の映画は何本か見たけど、明らかに戦前の方がいいね。田中絹代の「或る女」が自分が見た作品では最高。
戦後は「自由学校」や「本日休診」が有名だけどどちらも物足りない。自分は「現代人」はいいと思うよ。当時の映画でこれだけのピカレスクロマンは珍しい。しかも主演が二枚目の池部良だし。確かに後味は良くないが。 >>154
まァ、価値観の問題だから好みが分かれるのは仕方ないが、何と言われようとも俺は「現代人」は嫌いだ。
どちらか選べと言われたら、俺は迷わず「暴行切り裂きジャック」の方を選ぶ。 >>155
あらそーですか。
「暴行切り裂きジャック」は見てないな。タイトルだけ聞くと、なんか日活ロマンポルノみたいだね。
スレ違いだから、これくらいでやめとくけど、最後に質問。
「青銅の基督」は未見なんだけど、どうですか? 「気違い部落」ってきだみのるの原作本で描かれた地域周辺でそのままロケしてんだよ。
昔、ロケ地めぐりしてみたことあるけど、地域の人もそんなに気にしてない感じ。
そもそも「気違い部落」って言葉どおりの意味でそう表現されてるわけじゃないからな。 >>156
いや、だから、渋谷実の映画は3本しか見てないって。
「青銅の基督」は富田靖子のヌードだけ記憶してる。 >>159
あァ、そうだ。
何せ渋谷実には何の興味もないんでゴッチャにしてたワ。
ゴメン。 そんなこともしらないの。国際的には、小津、溝口、黒澤、成瀬は別格で、国内では巨匠扱い。ただアメリカでは4人の巨匠と木下は、同格扱い。木下は、テレビ界に移ったこともあり、評価は低い。国内では黒澤とライバルらしいが、国際的には劣るかな。 1960年代の日本では、木下恵介が最も知名度が高かったんだがな。
小津・溝口・成瀬・黒澤に、木下と今井正を加えた6人が日本映画の6大巨匠といっていいと思う。
この中では今井の名が今ではほとんど忘れられているのが残念。6人の中では木下と今井の作品は、そのジャンルの幅広さが特徴。 全く無名時代の大地康雄を見出したのも、この人なんだよな >>168
大地みたいなのもタイプだったのか。
いや、若い頃はハゲてなかったのかなw 加藤剛追悼ということで新喜びも悲しみも幾歳月を借りてみた
なんか随分おちゃらけた作品だったな
30点 加藤剛はよく起用されてたけど木下の好みだったのかね >>172
他に人がいなかったからじゃない?
緒形拳や山崎努じゃ、やっぱ違うでしょ。 木下の好みに決まってるよ
キャスティングはまずそこからだ 加藤剛は美男子だったから木下のタイプだった可能性はあるよ 絶対的なホモ監督が気に入らない男優を使う理由が無い 長部日出雄の『新編天才監督木下惠介』読んでるけど、ほとんどが
傑作佳作評価なんでどれから観ていいのか迷う。
今まで観たのは「二十四の瞳」「カルメン」二部作 「破れ太鼓」「お嬢さん乾杯」
だけど、やはり長部が傑作に推す「楢山節考」「笛吹川」は観ておくべき? 好みは人それぞれだか、自分は「女の園」と「永遠の人」が木下作品の2トップ。
「女の園」は強烈な反体制プロパガンダ作品でありながら、独特の味わいを持つ稀少性が特筆もの。
「女の園」も、よくある通俗的な三角関係ドロドロ劇を、移りゆく時代背景に重ねて見せる、まさに映像叙情詩。
これと「野菊の如き君なりき」も捨てがたい。木下の持ち味である叙情性が最もよく表れている秀作。 >>179
有難うございます。
「女の園」は大女優の競演なので、一度観てみたいと思ってました。
「永遠の人」はノーマークでしたが、観た人の評価は高いみたいですね。
「野菊の如き君なりき」は、知人のお年寄りが昔観て凄い感動したと
言ってました。原作が『野菊の墓』なんで、どうしても松田聖子の顔が
チラついてしまうんですけどねw >>180
松田聖子の「野菊の墓」も思った以上に良かったですよ。もちろん木下作品とは比較できないが、また違った味わいがある秀作。
木下恵介は、時代背景をうまく切り取って自然にドラマに溶け込ませるのが素晴らしく上手い。この部分においては、自分が見てきた過去の邦画作品では、最高の監督だと思う。
「日本の悲劇」は、現代感覚で見てもピンと来ないかもしれない。
しかし、あの時代に日本中でいくらでもあった残酷な物語を、お涙頂戴でなく一種の映像詩としてみせる手腕がある監督は、現代でもなかなかいない。 >>178
>>180
俺は、「女の園」と「笛吹川」が2TOPだな。
「笛吹川」は、日本の反戦映画のベストだと思ってる。
「お国がわしらの為に何をしてくれたというの?!」という田中絹代の悲痛な叫びが胸に突き刺さった。 木下恵介アワーシリーズで「わが子は他人」ってあったんやけど、印象に残ってるな >>182
高峰秀子じゃない?
田中絹代が笛吹川に出てた? >>181
>松田聖子の「野菊の墓」も思った以上に良かったですよ。
アイドル映画だからって偏見持っちゃいけませんね。
>時代背景をうまく切り取って自然にドラマに溶け込ませるのが素晴らしく上手い。
>「日本の悲劇」は、現代感覚で見てもピンと来ないかもしれない。
木下恵介が今の時代忘れられているのは、その辺に理由があるのでしょうか。
最近戦前からの邦画が好きで観てる自分にとっては、興味深いところですが。 >>182
ありがとうございます。
「笛吹川」は映像自体もかなり斬新な手法を使っているらしくて
観てみたいですね。 「笛吹川」のパートカラーは残念ながら成功しているとはいい難い。しかし「楢山節考」の歌舞伎風演出は見事の一語。
「永遠の人」の熊本弁フラメンコは、最初度肝を抜かれたが、物語に実によく合っていると思った。
「カルメン故郷に帰る」で邦画初のオリジナルカラー作品に挑戦したり、その他にも斬新な映像表現に、あれほど多くチャレンジし続けた名匠も珍しい。 >>184
ラストで子供たちが、大人をつきはなすところがいいですね 田中絹代初監督作品の『恋文』は木下恵介脚本だけど、成瀬巳喜男が手入れて
科白バサバサ切ったらしいね。
ラストで久我美子が交通事故に遭うシーンは成瀬映画らしかった。