マツコ・デラックスと有吉某が出演してるトーク番組で実相寺の小特集があった時、
「ミラーマン」第一回ファストシーン(画面がほとんど真っ暗)を見たマツコが唖然としてたな。
ああいうケレン味がATGの持ち味で、
実相寺はそれをTVの世界に持ち込んだ先駆者だった。

しかし、そのケレンが浸透しすぎて、いまはもうハチャメチャになってる。
いま放送中の「ウルトラマンオーブ」の先週の回なんか、主人公が自分自身の人生についてウジウジと悩んでいて、
ウルトラマンに変身して怪獣と戦ってる最中にも、
主人公の悩み語り(というかハタから見てると単なるグチ)のナレーションが入るんで、見ていてあきれ果てた。

ああいうのは、それなりの手腕の下支えがないと、見ていてシラレるだけだ。
「エヴァンゲリオン」は、監督の庵野にそれなりの手腕があったから、ちゃんと見られるモノになっていたんだ。