>>167
いや、画期的だったよ。
例えば山田洋次なんか、90年代になってもまだ、『学校』シリーズなどで、
「底辺の者たちの方こそが社会の真実に目覚めている」という‘設定’を維持させていたんだし、
70年代までの青春映画ではソレが当たり前の描かれ方だった。
「俺たちの方が正しいのに、何で社会はそれに気付かないんだ!」という、逆説的な‘上から目線’の映画がほとんどだった。
しかし『狂った果実』では、何事についても富裕層の方が上位にいて、態度も堂々としていて、
それが終幕まで覆る事がない。