つべで「女の歴史」を初めて見た。
モーパッサンの「女の一生」を下敷きにした作品らしいが、
悪くはないが傑作とまではいかない消化不良な出来ばえ。

この映画は時系列どおりに描写した方がよかったように思う。
最初に現在の状況を淡々と見せられるので、登場人物らに感情移入ができない。
回想シーンで街中で子供を見失って慌てる場面などは全く無意味になってしまっている。

脚本にも問題があるのだろうが、やはり年代記ものは木下恵介の方がうまい。成瀬巳喜男には向いていないと思った。