【白竜】その男、凶暴につき【川上麻衣子】
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この映画でのエンケンの声に注目したCMディレクターが起用したのが
きっかけで、彼のナレーター人生がスタートしたそうだ。 エンケンはこの後”声”の方が先に注目された訳ですか。
頷ける話だなあ。 ビートたけし「お、この次の台詞はちょっとまずいな。ラジオじゃ流せない。
『どいつもこいつもオッペケペー』って云うんだけどな。
ラストのこのおねえちゃんは元宝塚でな。
(中略)
タカお前バカヤロウ、××さんが連れて来たおねえちゃんヤッただろう!」 たけしは白竜に
「だったらてめぇも自殺しろ!」と叫んでから
一切台詞無いんだよな。
オールナイトニッポン『その男、凶暴につき』スペシャル聴いてたら
久し振りに視たくなったよ。 我妻が歩く姿を延々と追うカットは、何故かクセになって何度も見返す
思いついても普通採用しないよなあ これとかアウト・レイジは音楽がいいと言うかしっくりくる。
たけしの映画に久石譲の音楽は合わない。
>>46
そうかなぁ?
「あの夏」「ソナチネ」「菊次郎」の曲は最高だけどな >>47
同意。
『キッズ・リターン』も些か情緒過多だけど、ラストの音楽の入り方は鳥肌もの。 久石の音楽は基本メインテーマのバリエーションだから、何度も
かかると過剰な感じはする。 キッズ・リターンはオープニングが素晴らしいすよ。
しかし主旋律は戦メリじゃなかろうか。
それとドラムが・・・
青春の疾走感は分かるけどなんだってあんな仰々しいドラムを被せるんだろう。
つう違和感はアル。 知り合いが白竜にファンレター出したら会ってくれることになって
喫茶店で会ったらしいよ。でもそのまま返された >>51
「なにっ!?」
みうらじゅん描く白竜は怖かった。「天井の青」「スキャンダル」の白竜だけどw 10年前に下北沢の駐車場でボケーっと立ってる白竜を見た事があるけどあれはちょっと
「握手してくっさい!」とか声を掛けられる雰囲気の人じゃない。
実際は腰が低く愛嬌に溢れてる方らしいんだけど、俺には無理。 >>46
ジブラ(笑)とか失笑もんだったなw
映画も糞だったしアメリカ人に認めて貰おうって背伸びして失敗した感じ 「知人の紹介」
この台詞一つで映画の価値がさらに100円上がった。 白竜は以前「徹子の部屋」に出た時、
夏になると田舎(熊本辺りだったかな)で子どもと一緒に山で
虫取りするとか子煩悩ぶりを発揮してたな。
終始穏やかかつニコニコだったんで「白竜も笑うんだ・・・」と少し
驚いたのを覚えてる。 川上麻衣子みたいに年下の彼がいたらなぁ
既婚だから無理だ >>58
ああた、ちょっと待ったんさい。
年下つっても色んな年下男がおるんよ?そこ分かってる?
自分の別れた妻も年下に引っかかって余計に苦労を重ねてるんです。
瑞々しい肉体、張りのあるボデー、初々しい言動・・・そういうのはね、全部嘘ですから。
さらに言うときゃつらは自分の幼さが年長者に対してどう魅力としてアッピールする術に長けてるんです。
あいつらが考えてんのはそれだけなんですよ?それだけです。ツヤツヤ肌なんて夏になったら蚊に食われやすい
だけじゃないですか・そうでしょ?そうですよ。
ああた、もっとしっかりしないと本当の王子様にはめぐり合えません。ほんとは自分で分かってるんでしょ?
分かっててもついそう言いたくなる・・・それはね、ああたが疲れてるからです。
自分から目をそらさずにそういったとこを自覚しないと白髪が増えるだけです。ほんと。うん。 この映画の白竜はいいね
存在感ではたけしと対等以上に張り合ってる 後半、白竜のアジトにたけしが到着するまでの流れがタルい。落ちも良くない。 ラストカット、全然関係ない女性でなんか意味ありげだけど、実際どうなんだろう たけしが知り合いに頼まれて起用した女優(?)をうまくはめ込んだ。
意味合いからすれば
「女は馬鹿な男たちの生き方と死に様を醒めた目で見てる」
とかそんなもんに過ぎないだろうが。 白龍はアナル好き、気に入った女の子には
「君、アナルの経験ある?」って必ず聞く
まぁスレチだな ブックオフで野沢尚の「烈火の月」(「その男、凶暴につき」収録)
100円で購入。
読んだらまた観たくなるのかな。 >>72
仁藤がキヨヒロに、
「なぜ岩城までやった?」
って台詞があるから殺されたと思っているが、どうなんだろうね。 吾妻が最初に警察署に来て、机に座って新聞広げて、タバコに火をつけるシーンがすげー好き。 とにかく白竜が手下を撃ち、手下に撃たれ、死んだんか?という所でまた撃ち返すシーンはすぎょい。
そして武が現れ決着がつくまでの流れは行き場を失った人間の孤独/暴力性に満ち溢れ素晴らしい。 いや。白竜のアジトをたけしが襲撃する辺りは明らかに弛緩している。
どうせ辿り着くのはわかっているのだからもっと手早く語るべきだった。
クライマックスや落ちに至って従来の情念過多なアウトロー刑事物に成り下がってしまった。 手早く語りすぎるストーリーの中であのシーンは大きなアクセントになってるよ。
しかしそれはダウンビートな演出と捉えるべきだと思う。
白竜も武も組織にいられない者同士の殺しあいを説明抜きに(情念抜きに)見せるにはああいった形しかない。
弛緩・情念過多というのは川上麻衣子の登場シーンなんじゃないか。
残念ながら彼女の存在は確かにマイナス点になっている。 妹の存在や狂気の血を引き継いでるといった設定はシナリオには無くたけしが考え付け加えたもの。
川上を配役したのもおそらくたけしだろう。
刑事ヨロシク最終回でたけしは川上らにけしかけられてホンモノの粗チンを見せつけた(これが連ドラのクライマックスなのだ)。 >>73
正確には
「私がヤレと言ったのは、柄本と岩城だけだ。 なぜ橋詰までやった?。」
だな。 どついたるねんの美川もそうだが、ほんの少し後のブレイクで映画のほうがそのイメージにあやかったように見えてしまうのは残念。
佐野は「ドラキュラが狙ってる」にゲスト出演したときのたけしに対する恭しい態度(ほとんど独り言でたけしに対する敬意を示す)がインパクトあった。 >>74
そのシーンいいよね
何気ない日常的なシーンなのに、生きながらにすで死んでるような吾妻のキャラクターを象徴している 昔、テレビでメイキングを見たと思うんだけど、橋詰をトイレで散々殴ったシーンを撮ったあと、
タケシと橋詰、二人で抱擁してたところがすげー頭に残ってるんだけど、だれか覚えてない?
レンタルにはメイキング入ってるんですかね? メイキング本によると、冒頭でたけしに顔を張られた子役も撮影後は気分が高揚していたという。
ビンタされたこと自体が初体験だったらしいので、痛みより新鮮さを感じていたようだ。 メイキング本あるんだ。スゲー見たい。
吾妻に暴力で自首を強要って、署長や副署長が苦言を呈しているけどさ。
確かに現行犯で捕まえることが筋だろってな気がするけど、
自首させた方が裁判でも情状酌量の余地ありってことで悪ガキに有利になるに違いないと思う。
つまり、自首を強要って実は悪ガキのための吾妻の優しさじゃないのかな?
なんて思う。
異論反論求む。 いわゆる「たけし本」での主張を短絡的に絵解きしただけではないか?
少年法はなくせと連呼し、戸塚宏にシンパシーを抱き、自分の息子が口ごたえした時はボコボコにしたというのだから。
最初に海外の映画祭(アメリカのどっか)に参加した際に、観客の老女から
「映画を観たときはこの人はファシストだと思いましたがそうではなくて安心しました」
と言われたという。 >>87
そんな優しさは吾妻にはないよ
ただ殴りたかっただけ この映画は吾妻というアウトサイダーのモラルを描いてる。
吾妻の裏返しに白龍演じるやはりアウトサイダーの清広を配置してる訳で。
二人ともどこにも属せない人間なんよ。 吾妻も清広も、彼らなりの正義や情熱があるね。本人達は自覚なさそうだけど。
元々は真面目で真っ当で、純粋な刑事とヤクザだったんじゃなかろうか。
そういう人間はだいたい何処でも浮いて、煙たがられ、あるいは利用され、裏切られる。
何かドエライ事があって、信じていたものが壊れたとか、そういう過去を想像してしまう。
何も信じられないから何処にも属せないのか、そもそも何処にも属せない自分に絶望しているのか。
二人とも、破滅願望の塊という印象。 暴力に彼らなりの筋道が通ってるから「この映画の暴力は恐怖をもたらさない(高橋洋)」のだろう。
映画における暴力は、それが発生した瞬間には心理や因果とは無縁の現象として即物的に描かれるべきではないか。
(たけし映画で最も好きな作品3-4xのスナックのシーンが残念だと思うのもそこに理由がある)
才能や見識や演出力がありながら、終盤の展開や落ちがつまらないのはそのせいでもある。 >>92
ああ、スナックってタカのね。
あのシーンは確かに理がある分、衝撃はない。
ただ、衝撃というより鬱屈した、突発的な暴力性を匂わせたかっただけなのかもね。
そういう意味ではその男〜の冒頭シーンと共通するんじゃなかろか。
ところで吉本隆明さん亡くなったんだな。 たけしは吉本らをからかって己のステイタスを格上げしたきたが、当時の吉本隆明は既に「新人類」のような有象無象にさえ露骨に嘲笑といたわりの態度をとられてたからな。
(後にたけしの新たなタイコ持ちと化す渋谷陽一がそんな吉本を再び持ち上げたことについてたけしはどう思うだろう?自分に都合悪いことは無視するだろうけど。今更それを言っても仕方ない頃になって総括的発言するのがたけしのやり口)
一流の職人と一流の思想家は話が通じるとか言ったり螺旋がどうのこうの言うのは吉本と同じ。
武が映画に出演しようとしたとき、ある人からオマエは漫才の色が強いから
「悪役」でいけとアドバイスをうけたらしい。それが、効をなして今も「悪役」。
このころもう岸辺兄は一端の俳優だね。今は弟が可哀想だよ。
DVD買ったけど、高いね。 一回はレンタルで
二回目はDVDかった。
今見ると面白くない。
「仁義なき戦い」のほうが今みても魅力ある。 そりゃどんな映画でも何回も見てれば粗が見えてくるものだし第一、戦後の
群集劇である仁義〜とその男〜では見るべきところが違いすぎる。
その男は「漫才のたけしがバイオレンス映画を」という事が独特のオーラやエクスキューズをまとってはいる。
しかし突出した作品である事に変わりはない。 >>80
こいつのはこれは誰々の影響っていってるだけで評論でも何でもないな。
ただの知識のひけらかし。 語り部として、たけしの顔した妖精が鱗粉みたいなもの撒き散らしながらストーリーに介入すべきでした。 「薬莢が床に落ちる音を日本で初めて入れた映画だ」
ってたけしは誇らしげに言ってたけどそうなの? おれが聞いたのは
「打つとちゃんと薬きょうが出てくる銃を日本で始めて使ったのはオイラ」
ってタケシが言ってた。 「ワイルド7」のトンプソンからボロボロと薬きょうが落ちるオープニングをご存知ないんだな 日本物産のビデオゲーム「クレイジークライマー」を80年代たけしに監督主演で映画化してほしかった。
>>107
まさしくボロボロボロボロという感じ。しかしありゃMGCへのサンビスだろな多分。 リアル路線の仁義なき戦いでさえ
自動拳銃撃ってもブローバックしないからな
時代的にそこまでリアルな描写は無理だったのではなかろか。 >>42
ホントだ。いまさら気づいたよ
一徳殺すところとか一言二言喋ってたと思い込んでたけど
そこさえも無言なんだな ラストの解釈を教えてください
自分はあの半人前刑事が歩く際に流れるBGMがたけしが歩く際に流れるBGMと一緒だったのでたけしみたいに凶暴になると解釈したいです。願望として
ただやっぱりあの半人前刑事は賢く生きたいだけということなんでしょうか? 名シーンが多すぎる
それに比べアウトレイジは・・・ >>113
後者でしょう。
芦川誠の役は狡猾な悪党だよ。 絵的にも名シーンの多い映画だけど、最初他の人が脚本書いて他の人が監督やる予定だった作品を
北野映画の最高傑作といってしまってはどうかとも思ってしまう 野沢尚は映画の脚本に向いてない人だとは思うが
使いたいとこだけ使って後は改変したのだから
あちこちで野沢をバカにした発言をするたけしがイヤだった。本人との打ち合わせでは俯き加減で何も言わず
裏では言いたい放題ってのがいかにもたけしのやり方。
初期作品は評価するけど、評論家に対する甘えた批判などみっともない言動が目立った。 町山が言っていたようにソナチネしかり花火しかりアウトレイジしかり
その男〜の変奏曲を繰り返し作っているといった感じ
2作目以降はたけし自身で脚本やってるけど
また他人に脚本やらせてたけしがアレンジしたら
新機軸で凄いものが見れるのでは?という気がする 他人の脚本や原作本をしっかり映画にできる腕がなきゃやはり映画監督とはいえんのよね
たけしは映画作家ではあるのかもしれんが >>121
ずいぶん前からたけしは説明病に取り憑かれてる。肥大してきたっつか。
自分の頭の中を理解してくれっつー強迫観念みたいなもんだから
他の人間と組むのは難しいだよなあ・・・
といってもこれが作家性というもんなんだろけどね。 ハナビに「この人はキレると恐いんだ」なんてセリフあったが
あれには白けた。
過剰に説明することで狂気じみた何か(ズレ)が生まれるわけでもないし。
アキレスと亀の首吊り見て驚くババアの場面なんて、たけしが嬉々としてバカにしそうな陳腐な演出だった。
そこにも増村や石井輝男みたいな独善的な過剰さは無い。
「その男〜」に影響与えたって言われてる
勝新の「顔役」つべにあがってるな。 マフィア映画の流れとして
ゴッドファーザー(重厚)→グッドフェローズ(軽快)→その男、ソナチネ(無機質)
という新しい機軸を作ったのがタケシだと思う
重厚路線はロードトゥパーディションみたいな王道で、
軽快路線はタランティーノとかガイ・リッチーとかの覇道
無機質静謐路線は異端 フォロワはいるのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています