被爆者も原爆犠牲者も決して歴史上の「可愛そうな誰か」ではなく、
現代に生きる我々につながる家族や友人であり、未来に生きる我々
の子孫にもつながる人々です。

だから彼らが苦境にめげずに生きたこと、我々に安楽な暮らしを遺
してくれたこと、日本人として当たり前の哀歓も経験せずに死んでい
ったことを忘れずに語り継ぎましょう。原爆の惨禍を経験した者が減
っていくなか、我々にできるのはそれだけなのですから。