【谷崎・市川】〜細雪〜について【佐久間・吉永】
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>>209
フリーツについては、これより前にかなりの書き込みがありますよ。
あまり細かい事は考えず、「正体不明の果物」でいいんじゃないですか(笑)。
でも皆さん本当によく覚えてますね。何かまた観たくなりました。 それをいうなら、石坂工事がOPでもっていたライカの型式が気になります 今朝の新聞に、帝劇「細雪」公演の広告が載ってるね。
東宝映画版 新東宝版
長女:高橋恵子 (岸恵子) (花井蘭子)
次女:賀来千賀子 (佐久間良子)(轟夕起子)
三女:壇れい (吉永小百合)(山根寿子)
四女:中越典子 (古手川祐子)(高峰秀子)
衣装代5000万だそうだが、市川版は幾らつぎ込んだんだろう。
舞台で雪子を沢口靖子、妙子を南野陽子がやってたやつがあったと思うんだけど、
あれってDVDとかになってませんか? 東宝スレ見て来たけど、ひどいなw何か聞ける空気じゃない。
東宝HPから探してみてわ。 芦屋川が出ていたのでビックリした。
「阪急沿線 芦屋」と、あったけど、あの画像は阪神沿線だよw >>209
>>210
夫は妹と馴れ合うし、小指はぶつけるし、キウィでも握りつぶしたくなりますよ。 >>209
>戦前の日本にキウイってあったんだろうか・・・。
船場吉兆だって、原作当時にはなかったしね。映画の脚色でしょ。
そもそも、あの映像が戦前のものとはまったく感じられない。 >>221
結果的には、地で演じることができたんじゃない。思ったよりよかった。
この役も、最初岸本加世子がやる予定だったってきいたことがある。
だけど、美貌でいったら古手川のほうが上だよね。
演技では岸本のほうが上だろうけど。
あの役も、最初山本富士子がやる予定だったってきいたことがある。
しかも、美貌でいったら山本のほうが上だよね。
演技では岸恵子のほうが上だろうけど。 市川監督が岸惠子に電話で出演依頼する時、「ミスキャストや思うねんけど、出てくれへん?」って言ったらしい。普通なら怒るとこだろうけど、洒落と見抜いて出演した岸もエラいね。 >>222
レス、dクス。
それにしても、古手川祐子は綺麗だったなぁ。
>>223
「夜の河」以降の大映時代の山本富士子の芝居を知らんのか?
岸恵子の方が巧い訳ないだろう。
莫迦もん。 古手川はあの当時、山口百恵が引退したあとで、東宝が沢口靖子を売り出すまで
力を入れていた記憶がある。たしか、東宝カレンダーの表紙もやっていたしね。
大きい役がついたのは、たしかああ野麦峠だったと記憶している。
昔の古手川はちょっと吉永に似ていたので、妙に納得して細雪を見た記憶がある。 >>221
東宝50周年の記念映画だから仕方なく東宝芸能の女優使った感じね。古手川祐子 吉兆のでてくるせりふ、消してほしい。
映画にふさわしくない。 音楽がなあ・・・
普通のオーケストラ(絃楽器の入った)で演奏してほしかった。 >>228
四姉妹で東宝の女優て古手川だけだもんね
>>233
廃業したのは「船場吉兆」 この映画の中で伊丹十三が「去年の法事は吉兆で弁当を取りましたがな・・」
と言うシーンがある。
それだけでああこのファミリーはブルジョア階級なんだなあと思い巡らすのだが、
今の時代、吉兆と言えば・・・・・・あ〜あ 古きよき大阪・・・というか、黄金期の阪神間の文化は凄かったんでしょうね。
今の関西は元気が無くてつまらんですなぁ。 このキレイな映画
キネマ旬報の2位だったけど
興収10億も行ってない まあ「寅さん」だって10億いくかいかないかだよ。ただこちらの方がおそらく製作費で上回ってる分、純益は少なかっただろうけど。 佐久間良子と岸恵子とは現場で上手くいってたのだろうか。
着物の着付け場面とか、なかなか上手く姉妹演じてたけど、
分家と本家との確執場面のほうなら素でも出来そう。 >>240
日本が、真の日本の美しさを持っていた最期の時代へのレクイエム。
冒頭の「昭和十三年のことである」ということばには、深い意味が込められている。
この時代を境に、日本はカーキ色一色に染まり、敗戦後は現在に至るまで米国の属国となり果てた。 ちょっと大袈裟じゃない?
言いたいことは、わかるけどさ。 今日レンタルDVD届いた。
エモヤンが大暴れらしいな。 >>243
大袈裟とは思わないしその通りなんだけど、細雪の感想としてそれだけっていうのはなあ… 確かに一面はついてるけどね。
岸、佐久間、吉永―
決して若いとはいえないものの、彼女らがほのかに立ち上らせる色香が感じられたらいいと思う。
>>243氏の見方とあわせて観れば、尚深みが増す、というもので。 観ました
いいね、これ
原作とはずいぶん違うけどこの映画だけで完成してるわ
お気に入りの映画のひとつになったよ 初めて見ましたけど、いいですね!
関西の人たちのたくましさとか、そこはかとないおかしみのような物を感じました。
あとやっぱり着物とか、箪笥とか、情緒があって良かった。。 DVD買ったけどこれステレオじゃないんだね。映像も荒れてる感じ。
リマスタ仕様出ないかなあ 字幕も入って無いしオーディオコメンタリーも
当然入って無い 役者が全て適役 こんな映画も珍しい
岸恵子も佐久間良子も小手川祐子も
石坂浩二 伊丹十三 桂小米朝
みんなピッタリやつた ただ吉永小百合が
一寸違うかなーと思った >>178
原作では貞之助、辰雄がどういう人物であるかは
非常に時間をかけて極めて地味に描いている。
この姉妹一家が好きで、そして支えている様子を。
映画は二時間しかないので、
女だけの絵空事にならないように、
女性だけの一族が生きていく様、
支えていく忠実な執事のような夫たちを描き、
二人の夫の描写も時間配分としては増やしている。
あくまででしゃばることのない範囲で。
出番が増えたぶんはM属性を増して加減してある。
原作の配分をただなぞるよりも、
ずっと原作の構造をうまく活かしていると思う。
一年間に凝縮したのも和田夏十の助言だと明らかにされているが、
この人物処理も和田夏十のアドバイスの可能性が高いと思う。
人物配置の中に生まれるドラマを処理するのがすごくうまい人だったから。
私見では和田と市川の関係も反映されているように思う。
市川崑は和田夏十崇拝者だったから。 細雪をやるんだったら顔立ちが似ている女優で固めてほしいな。
長女:鈴木杏樹
次女:相沢紗世
三女:上原多香子
四女:黒木メイサ
彫りが深くて鼻が高くて長い女優。一昔前なら江波杏子とか。
関西の雰囲気とか時代感はゼロだが(笑)
市川さんだったら小百合に「ねえちゃん」て
いまでも言わせそうな気がするw
吉永・岸・浅丘で映画やりたいって本人に
言ってたそうだし >>234
原作では橋寺との見合いの場所が、島の内にあった頃の「本吉兆」だったよね。
というか、原作では「吉兆」よりも「播半」や「つる家」の方がよく出てくる。 DVDレンタルで今頃見たんだが、きれいだったよ。
風景も、女優も佐久間が特によかった。
遠い記憶だが、撮影中に女優のバトルとか確執とかあったらしいが何だったんだろう? 本吉兆は今でもありますよね。高麗橋だったかな?
ここが本家筋のはずです。
昔、船場吉兆のカジュアル版が心斎橋のファッションビルにあって、
確かそこのランチが5千円〜だった様な。ランチ自体が異例ですけれど。
船場吉兆の本店は一見さんは入られなかったと思う。
どこかでリバイバル上映してくれないかな。
幻かもしれないけど日本の美意識を感じたい、こんな世の中だから。
最初の嵐山の花見の食事シーンを京都の吉兆でとったから、吉兆というせりふをいれたんだろうね。
それにしても。20年以上たって、この映画の汚点にもなってしまった。
この台詞けずってほしいんだけど。 この話もぼちぼち映画かドラマでリメークしてほしいなあ。 ラスト、古手川祐子が大阪の安治川近辺に住んでるというシーンだが、ロケ地はどこだろう。
>>276
実際に、安治川でロケしてたら凄いよね。
画面からは、安治川っぽい感じがビンビン伝わってきたが・・・ 全体的に大大阪や阪神間モダニズムの感じが出ていた気がする。
日本文化の絵巻物に、西洋文明の調和が強調されていてすばらしい。 谷崎がいた頃の京阪神は、相当な栄華を誇ってたんだろうね。
特に、阪神間は凄い雰囲気だったと思う。
昨年、神戸の住吉にある「旧乾邸」に行ったとき、
阪神間モダニズムの粋に圧倒されてしまったよ。
その乾邸から南へ下ると谷崎の旧宅跡があって、
「細雪」時代の息吹を感じずにはいられなかった。 市川さんのでしか見てないんだけど、古いほうのも見てみたいな。
いや、むしろ、そちらに期待。
石坂浩二が雪子が結婚するっていうんで、
ちょい失恋状態でお座敷で泣いてるシーンあったけど、
あそこは笑ってるほうが面白かったな。
一本とられたなみたいで。
泣いているのでは、あんまりベタというか、そのまんまで。
原作を忠実に再現したので見てみたい。
原作は歯切れがいい、女の人の面白さがもっとでてるんだよね。
そなるとNHKで毎週日曜にドラマとか。
だけど、最近のNHKのレベルだと、難しそうだね。
ベタな日本人を描いた作品を映画化して、登場人物をベタに描写しなくてどうするというのか いま京都駅で上映している
やっぱり良い!
もうあんな大作は作れないのかなあ 京都駅で2回見ました。
4姉妹の美しさもさることながら、全く期待もしていなかった
貞之助役,石坂浩二の動きや表情に目を奪われました。
ほんまにええ役。発見できてうれしいです。
今、貞之助目線で原作を読み直しています。 >>286
読み終えられました?
自分は貞之助が一番原作と映画で違う人物になってると感じたので
人の感想を聞いてみたいです 細雪動画 吉永小百合
ttp://hd.ku6.com/show/RAFhKL9U4b2LO3xJ.html 287さん
はい、読み終えています!
私は読書に長けた方ではないのと、映画の印象に左右されやすい性格なので、
貞之助目線で読んでいくと、自然に「面倒見が良くて、雪子や妙子にも
妻や子と同様の愛情を注いでいる、信じられないほど良き夫」と思えてきました。
貞之助は谷崎自身を投影していると思うので、谷崎の情景描写がそのまま
貞之助の観察力を表したものになっている部分が多いですね。
最初のうちはそんなに家族愛に熱〜い貞之助を感じられませんが、
だんだん雪子のお見合いに本気で付き添い、色々と世話を焼く場面が細かく
書かれていく辺りから、映画の石坂貞之助っぽく見えてきました。
もしかしたら、映画以上に一生懸命になっている貞之助かもしれませんね。
>>289さん
>信じられないほど良き夫
>映画以上に一生懸命になっている
小説では貞之助が見合いや妙子の後始末に奔走したり
水害で活躍したりと見せ場も多いので印象が変わるのかもしれませんね
自分は原作の貞之助は、幸子に対する心理描写から
家族への愛情も豊かだけれど夫婦愛がより強調された、ヒーロー色の強い、
谷崎の理想像のような人物になっているなと感じていました
そのファンタジーのような存在が心地よかったりするのですが
映画は市川監督の演出と石坂浩二の演技で
下品ではないのに非常に人間臭い貞之助になっていると思います
実際こんな環境で暮らしていたらこっちが本当だろうなあと
納得させられてしまう巧さを感じました
感想をどうもありがとうございます
やっぱり人の意見を聞くのは楽しいですね 290さん
わたしのようなつたない感想でも読んでいただけて、
こちらこそお礼を申し上げます。
いくら養子に入ったとはいえ、あそこまで献身的に妻・義妹たちに
世話を焼くことができるな〜と感心していましたが、
そういえば映画では、イタニ美容室さんとあんな関係になっていたり、
時々ドキっとする雪子の姿を見ることができたり、と
結構貞之助も「婿養子」としての立場を楽しんでいますよね。
…となんだか映画と原作を混同してしまいそうになりましたが、
こんなふうに細雪の広がっていくのが文芸作品の良さかもしれませんね。
合わせて、私も人の感想を聴くのは勉強になりました。
ありがとうございました。
二人の婿殿(辰雄、貞之助)の演技がこの映画を引き立てていることに
対して異論はありません。
特に長女の婿、辰雄の存在が面白い。
親類が集まった時、ものの弾みで辰雄が切れてしまい、
「ああ、それなら言わしてもらいますわ。今まで黙っとったけど
崩壊寸前やった蒔岡家を救ったんはこのワシや。
最初に帳簿を見たときはそらもう酷いもんやった・・・・」てなこと言う。
それを貞之助が「義兄さん、もうよろしいがな・・」と言ってなだめるシーン。
二人の婿養子の立場がよく出ていて面白く感じ、また、伊丹十三の演技が
印象に残りました。
邦画で一番好き。
姉妹にいびられる
伊丹十三演じる辰夫兄さんが気の毒で気の毒で。
でも岸恵子の奥さんがうまくカバーしてくれて
見ていてほっとします。
原作未読ですが、四女は何となく不幸な結末迎えそうな予感がしますが
映画の後味は素晴らしかったDEATH 幸不幸で言うと時代の流れ的に
ほぼ全員が不幸になりそうな気がする 確かに市川昆版はとても美しいけれど、原作を暗記するほど読んだ者
からしたら、きれいなだけで、少しもの足りないかも。
妙子の妊娠、死産の件も出てこないし、山津波の話もなかったのは残念。
映画としては、40年前の轟由起子が出てるほうが迫力がありました。 今気づいたけど、1さんのハンドルネーム素晴らしい。
ほんま、きょうだいは仲ようせなあかんわ。 >幸不幸で言うと時代の流れ的に
>ほぼ全員が不幸になりそうな気がする
えもやんの勤める神戸の飛行機会社いうと、最後、大空襲で焼かれるんじゃないかな
原作のとおりか知らぬけど、何となく、監督+脚本、映画の端々に
「幸せに見えても、すべて滅びます」とタームをちりばめているような
好みの問題ではありますがこの映画の音楽がどうしても気になってしまうのです。
選曲はあれでよいと思うがなぜ電子楽器を使ったのだろうか?
ここは、ピアノ(又はチェンバロ)、もしくはチェロなど
生音の楽器の方がよかったと思う。
戦前の上流階級の暮らしを比類なき映像の美しさで表現した映画だけに
この音楽には違和感を覚えてしまう。
あえて電子楽器をぶつけてる
ぴったりハマッたオーソドックスな表現はイヤなわけ
コンコンはそういう人なんだよな
>幸せに見えても、すべて滅びます<
原作ではたしか最後、婚儀をひかえ、東京へ移住していた本家のもとに旅立つ
雪子は下痢が止まらなかったとかいてあったと思う。貞之助=原作者の嫉妬
と自分を捨てて旅立つ彼女に対する、あるいは彼女の婚約者に対するいけず
なのでしょうか。 仮に谷崎が神視点で雪子にいけずしたとしても
そこは原作貞之助とイコールでつながらない部分だと思う
石坂貞之助ならそんなこともありそうだけど 戦争が終わるまで一人も死なないってのは難しそうだけど
雪子の結婚で京都に縁ができたのは大きいかもね
いざとなれば義父方の実家に逃げ込めそう 音楽は予算が無くて監督と技師が作った
電子はオーケストラより安いし
この時の変名がおはんのキャラクター名に流用されたんだったかな?
>>304
予算が無いって、だって東宝50周年記念作品なんだろ? なんで「こいさん」って呼ばれてるの?
古手川祐子は、若い頃の若尾文子でやってほしかった・・・ 昔の大阪では末っ子の女の子を
「小(こ)娘(いと)さん」と呼んだらしい
それが普段呼びで こいさん なのでしょう >>307
ありがとう。
興味があって他にも調べてみましたが、色々ありますね。大阪弁は奥が深い ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています